『アラン・ドロンのゾロ』
1975年イタリア・フランス・スペイン
原題:Zorro
監督:ドゥッチョ・テッサリ
脚本:ジョルジオ・アルロリオ
原作:ジョンストン・マッカレー『怪傑ゾロ』
音楽:グイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリス
出演:アラン・ドロン
オッタヴィア・ピッコロ
スタンリー・ベイカー
エンツォ・セルシコ
ムスターシュ
ジャンピエロ・アルベルティーニ
ジャコモ・ロッシ・スチュアート
アドリアーナ・アスティ
マリノ・マッセ
パウトリーノ・リト
ファビアン・コンデ
『アラン・ドロンのゾロ』イントロダクション
とある宿場にヨーロッパ随一の剣の達人ディエゴ(アラン・ドロン)が姿を現すと、果たしてそこには10年ぶりに出会う旧友ミゲル(マリノ・マッセ)一家の姿があった。
旧交を温めるディエゴとミゲル。
ミゲルは自身がスペイン領ヌオバ・アラゴナ(ニュー・アラゴン)の新しい総督に任命されたことを告げ、現地で人情と正義あふれる世界を政治の力で作りたいと言う。
だがミゲルの理想主義にディエゴは眉をひそめる。
その晩、盗賊が宿屋に現れ、ミゲルは剣で刺されてしまう。
ミゲルの死に際、ディエゴは自分が総督になってミゲルの意思を次ぐことを約束するが、同時にミゲルはディエゴに、今後二度と剣で人を殺さないことを誓わせた。
そしてニュー・アラゴン。
その地はウエルタ大佐(スタンリー・ベイカー)率いるスペイン軍によって支配されており、多くの貧しい農民たちが軍人に不当に虐げられていた。
現地の貴族たちも教会の司祭たちも何も言えずに言いなりになっている。
ディエゴはミゲルの名を借り、そんなニュー・アラゴンに総督として赴任する。
現状を知るためディエゴはしばらくのあいだウエルタ大佐を泳がせることにし、彼らの前では無能な人物を装うことにする。
また、町に出たディエゴは、不正を働く裁判官や軍人たちを糾弾するフランシスコ神父(ジャンピエロ・アルベルティーニ)が鞭打ちにされるのを目にすると、ついに怒りが爆発、黒いマスクをつけ、神父を助けに立ち上がった。
軍人たちを次々に手玉に取り退治していく姿を見て、町の人々はディエゴを「ゾロ」と呼び称賛するのだった・・・。
アラン・ドロンが何度も映像化された「怪傑ゾロ」を演じる痛快冒険活劇!アラン・ドロン主演50作記念作!『アラン・ドロンのゾロ』
アラン・ドロンが、何度も映画化されている名作「怪傑ゾロ」を華麗に演じる痛快冒険活劇。
監督は、数々のマカロニ・ウエスタンの脚本・監督をつとめたドゥッチョ・テッサリ。
剣の達人ドン・ディエゴは、暗殺された旧友の復讐を誓い、スペイン領であるメキシコ、ニュー・アラゴンへ向かう。
そこでは、ウエルタ大佐が軍隊を率いて横暴の限りを尽くしていた。
新総督に成りすましたディエゴは、黒マスクの騎士となって民衆を救い、英雄となっていく。
ヒーロー然としたゾロとしてのアラン・ドロンはスマートにアクションをこなし、いっぽうで新総督としてのアラン・ドロンは道化役として、みごとに二つの演技をこなしている。
「ゾロ」自体はもともとジョンストン・マッカレーの小説が原作だが、これまで何度も映画化され(日本ではアニメ化もされている!)、そのたびに主演の役者や監督に合わせて翻案がなされている。
今回は監督がマカロニ・ウエスタンの名手ドゥッチョ・テッサリということもあってか、まさにマカロニ・ウエスタン風の活劇になっている。
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