映画評『ウエストワールド』科学技術を駆使し、さまざまな時代を体験できる未来型テーマパークで起きたロボットの反乱を描くSFサスペンス!

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『ウエストワールド』
1973年アメリカ
原題:Westworld
監督:マイケル・クライントン
脚本:マイケル・クライントン
音楽:フレッド・カーリン
出演:リチャード・ベンジャミン
   ジェームズ・ブローリン
   ユル・ブリンナー
   ノーマン・バートールド
   アラン・オッペンハイマー
   ヴィクトリア・ショウ
   スティーヴ・フランケン
   ディック・ヴァン・パタン
   リンダ・ゲイ・スコット
   メイジェル・バレット
   アン・ランドール
   

『ウエストワールド』イントロダクション

砂漠に建設された巨大テーマパーク“デロス”。

そこは科学技術を駆使し、「中世ヨーロッパ」「古代ローマ」「西部開拓時代」(ウエストワールド)といった様々な時代を体験できる未来型の遊園地だった。

そこでは、「ゲスト」は人間即理に作られたロボットたちと交流し、なんなら女遊びや、ロボットを殺そうが何をしようがかまわないため、刺激を求めて多くの人が訪れていた。

今回のデロス行の専用機の乗客の中に、弁護士のピーター・マーティン(リチャード・ベンジャミン)と友人のジョン・ブレイン(ジェームズ・ブローリン)がいる。

はじめてデロスを訪れるピーターは、これからするであろう体験を想像し、そわそわと落ち着かない。

が、前に一度デロスで遊んだことのあるジョンは落ち着いたものだった。

デロスに到着すると、専用のカートに乗って、客(ゲスト)たちはそれぞれ希望の時代に運ばれていく。

ピーターとジョンは西部開拓時代を選んだ。

衣装や銃は受付で貸し出してくれる。

二人がドアを開けると、そこは1880年代を模した世界が広がっていた。

保安官、はしる馬車、宿の二階から体を乗り出し誘う娼婦、カウボーイを乗せた馬など、この時代に合わせて扮装したロボットたちがひしめき、西部開拓時代の生活を再現していた。

ロボットたちの行動はすべてプログラムされたもので、その様子はすべてモニター室で監視、ゲストの行動に合わせてロボットたちの反応も制御されていた。

銃を渡されたはいいが、おっかなびっくりのピーター。

酒場のカウンターでブランデーをあおるピーターとジョンの隣に、黒い衣装のガンマン(ユル・ブリンナー)が現れ、ピーターにケンカを吹っ掛けてきた。

ジョンに背中を押され、銃を抜くピーター。

立て続けに三発の銃弾を黒いガンマンに撃ちこむ。

まるで本当に人を撃ち殺したようなリアリティ。

あとでピーターはジョンから、銃は熱探知機で制御されており、本物の人間に向かっては発砲できない仕組みになっていると教えられ、気が大きくなる。

娼館での女遊びや留置所の爆破、脱走などピーターとジョンはウエストワールドを満喫する。

だが、荒野で休んでいるとき、ジョンがロボットのガラガラヘビに噛まれる。

けして人間に危害を加えるはずのない制御システムのはずが、次第に管理者たちの手に負えない事態が起き始めていた・・・。

科学技術を駆使し、さまざまな時代を体験できる未来型テーマパークで起きたロボットの反乱を描くSFサスペンス!『ウエストワールド』

「ジュラシックパーク」「ER緊急救命室」の人気作家マイケル・クライントンが脚本・監督をつとめ、近年HBOでドラマ化もされた傑作SFサスペンス。

科学技術を駆使し、さまざまな時代を体験できる未来型のテーマパーク“デロス”。

弁護士のピーターと友人のジョンは、開拓時代の西部を再現したエリアにやってくるが、コンピューターが故障し、ロボットたちが反乱を起こす。

黒ずくめのガンマンを演じるユル・ブリンナーの怪演が印象的だ。

西部劇ファンなら、このユル・ブリンナーのいでたちにはニヤッとするだろう。

なぜなら『七人のガンマン』登場時のユル・ブリンナーのそれとそっくりだからである。

だが本作でのユル・ブリンナーは正義の味方ではない。

主人公の二人組を執拗に狙う不気味なアンドロイドなのだ。

ロボットの反乱を描いた本作の設定は、二一世紀の現代でも通用するマイケル・クライントンの達観である。

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