映画評『宇宙戦争』トム・クルーズとスピルバーグがタッグを組んだSF古典のニュー・バージョン!

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『宇宙戦争』
2005年アメリカ
原作:H.G.ウェルズ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ジョシュ・フリードマン
   デヴィッド・コープ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:トム・クルーズ
   ダコタ・ファニング
   ジャスティン・チャトウィン
   ミランダ・オットー
   ティム・ロビンス

『宇宙戦争』イントロダクション

ニュージャージーのベイヨンにある貨物港でクレーンのオペレーターをしているレイ・フェリエ(トム・クルーズ)はその日、残業を断って帰途につく。

離婚した妻がボストンの実家を訪ねる間、妻側に引き取られていた子供たちであるロビー(ジャスティン・チャトウィン)とレイチェル(ダコタ・ファニング)を預かることになっていたからだ。

だがレイはロビーやレイチェルとあまり良好とはいえない関係にあった。

翌朝、レイは奇妙な暗雲が空に垂れ込め、強風が吹きすさんだ後、稲妻が何十回も町の同じ場所に落ちる光景を目にする。

すると同時に町じゅうの電力がダウン、自動車も家電も機能しなくなってしまった。

レイはレイチェルを家に残し、多くのやじ馬たちと共に落雷が集中した場所を見に行く。

そこには深い穴がうがたれており、はがれたアスファルトは熱くもなく、むしろ冷たかった。

と、穴が盛り上がり、そこから地割れが四方八方に伸びていく。

大きな地響きとともに、地中から巨大な三脚歩行機械=トライポットが出現した。

トライポットはうねうねとその三本の足をうごめかせながら人々を追い始め、胴体から発する光線兵器で周囲の人々を焼き、殺し始め、そして町を破壊していった。

その場からなんとか逃げ延びたレイは、動く自動車を見つけ出し、レイチェルとロビーを連れて町から脱出を図る。

しかしすでにトライポットは、世界各地に出現し、地球侵略を開始していた。

謎のバリアに守られたトライポッドに、人類の兵器は通用しなかった。

逃げ惑う群衆の中で、レイたちの車は奪われてしまう。

レイたちはハドソン川を越えるためフェリーに乗ることができたが、船は水中から襲ってきたトライポッドにより転覆させられてしまう。

レイたち三人は何とか対岸に泳ぎ着いたが、トライポッドが今度は人間を採取し始める光景を目にする・・・。

トム・クルーズとスピルバーグがタッグを組んだSF古典のニュー・バージョン!『宇宙戦争』

スティーヴン・スピルバーグとトム・クルーズが強力タッグを組み、SF史に燦然と輝くH.G.ウェルズの小説を再映画化したノンストップ・アクション超大作。

いつもはクールな二枚目を演じるトム・クルーズは今回、嫁には逃げられ、息子娘にも嫌われるダメおやじ役。

だが必死に謎の脅威からわが子を守る愛だけは貫く。

結果見てみるとカッコいいトム・クルーズになっているのがなんとなくずるい(笑)

本作はまた、これまで作られてきた「宇宙戦争」という作品のオマージュにもあふれている。

原作をベースにするのはもちろんだが、1938年のオーソン・ウエルズによるラジオドラマ、1953年の映画『宇宙戦争』などからの引用は知って見るとニヤリとさせられる。

吹き替え版だとわからないが、映画冒頭とエンディングのナレーションはモーガン・フリーマンが担当している。

本作はそれなりにヒットしたものの、ゲテモノ映画として批判されている面もあり、評価は両極端。

地球を侵略しようとするエイリアンは、やはりどうしてもグロテスクにならざるを得ないのだろうか。

オチも、古典中の古典だけに、やっぱりそうだよね、外せないよね、というところで、意外性もなく、ただとんでもない嵐が過ぎ去っただけのようにも見えてしまうところもあるだろう。

リメイク作の難しいところだ。

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