映画評『トータル・リコール』近未来を舞台に、偽の記憶を植え付けられた男が真実を求め、火星で戦うSFアクション大作。監督は鬼才ポール・バーホーベン!

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『トータル・リコール』
1990年アメリカ
原題:Total Recall
監督:ポール・バーホーベン
脚本:ロナルド・シュゼット
   ダン・オバノン
   ゲイリー・ゴールドマン
原作:フィリップ・K・ディック『追憶売ります』
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー
   シャロン・ストーン
   レイチェル・ティコティン
   ロニー・コックス
   マイケル・アイアンサイド
   マイケル・チャンピオン
   マーシャル・ベル
   メル・ジョンソン・Jr
   ロイ・ブロックスミス
   ロバート・コスタンゾ
   ロバート・ピカード
   ディーン・ノリス
   レイ・ベイカー

『トータル・リコール』イントロダクション

近未来。

空も大地も赤く染まった火星の断崖の上に、二人の男女が気密服を着て立っている。

男の名はダグラス(アーノルド・シュワルツェネッガー)。

女と見つめあっていると、大地が揺れ、ダグラスは断崖から滑り落ちてしまう。

ヘルメットは岩に叩きつけられ、バイザーが割れ、ダグラスは超低気圧下にさらされ、もがき苦しむ・・・。

と、そこでダグラスは目が覚めた。

これは毎晩のようにダグラスが見る悪夢だった。

夢に出てきたブルネットの美女は誰だかわからない。

だが、そばで寝ている金髪の妻ローリー(シャロン・ストーン)とは別人であることは確かだ。

それに今、ここは地球なのだ・・・。

ダグラスは地球で建設作業員をして働いている。

ローリーとの結婚生活は8年で、夫婦二人、幸せな生活をおくっている。

火星はといえば、植民地が築かれ多くの人類が居住しているが、エネルギー採掘会社と反乱分子のあいだで紛争が絶えない。

ダグラスはなぜだか火星に惹かれており、移住したいと思っていた。

ローリーにそのことを伝えても、笑って一蹴されるのだった。

通勤電車の中でダグラスは、とある広告に目を留める。

それは「旅行の記憶を売ります」というリコール社のものだった。

仕事をしながら同僚のハリー(ロバート・コスタンゾ)に相談するも、「頭のなかを引っ掻き回されるんだぞ」と、反対される。

それでもダグラスはリコール社に向かった。

ダグラスはリコール社で夢の内容を案内され、「秘密諜報員として火星を旅する」コースを選択する。

夢の中でパートナーとなる女性の容姿もモンタージュで選択する。

ブルネットで筋肉質の女性を選ぶ。

ベッドに寝かされ、注射で眠りについたダグラスは、しかし、突然わめきながら暴れだした。

記憶の植え付けの失敗かと思われたが、まだその処置は行われていない。

「彼は実際に火星に行ったことがあるに違いない」

そう推察した技師は、トラブルを恐れ、ダグラスに麻酔をかけ、リコール社に来た記憶自体を消し、タクシーに乗せて送り返した。

目が覚めて帰宅中のダグラスの前に、ハリーが現れ「リコール社はどうだった」と尋ねる。

「追い返されたよ」と答えるダグラスだったが、不意に現れた謎の男たちに襲われる。

ハリーも襲ってきた。

ダグラスは身に覚えのない格闘術で全員を殺害する。

わけがわからないダグラスはようやく自宅にたどり着き、ローリーに事の顛末を話すも、今度はローリーが攻撃してきた・・・。

近未来を舞台に、偽の記憶を植え付けられた男が真実を求め、火星で戦うSFアクション大作。監督は鬼才ポール・バーホーベン!『トータル・リコール』

謎の組織から偽の記憶を植え付けられ、別の人間にされた男が、記憶を取り戻すために火星に乗り込み、悪の組織と戦うSFアクション大作。

主演アーノルド・シュワルツェネッガー、監督は鬼才ポール・バーホーベン。

人間の頭部が左右に割れて、中からシュワルツェネッガーの顔が出てくるVFXがCMなどでよく使われており、印象的で、それでこの作品をおぼえている人も多いだろう。

大がかりな近未来の地球や火星のセット、登場するミュータントのメーキャップ、火星の大気にさらされると激しく痙攣しながらだんだんと目玉や舌が飛び出てくるVFXなど、その他の視覚効果もよくできており、第63回アカデミー賞では特別業績賞(視覚効果賞)を受賞している。

2012年にはレン・ワイズマン監督によるリメイク作が公開された。


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