映画評『野獣教師』荒廃した高校に現れた代理教師は凄腕の元傭兵!渦巻く陰謀にグレートティーチャーが立ち向かうソルジャー・アクション!

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『野獣教師』
1996年アメリカ
原題:The Substitute
監督:ロバート・マンデル
脚本:ロイ・フランケス
   ロッコ・シモネッリ
   アラン・オームズビー
音楽:ゲイリー・チャン
出演:トム・ベレンジャー
   アーニー・ハドソン
   ダイアン・ヴェノーラ
   グレン・プラマー
   マーク・アンソニー
   クリフ・デ・ヤング
   シャロン・コーリー
   

『野獣教師』イントロダクション

とある海、沖で一艘のゴムボートが漂流していた。

ゴムボートに乗った男シェイル(トム・ベレンジャー)は、疲労困憊のなかで信号弾を空に向けて発砲する。

その信号弾をすかさず見つけたのは、海岸で救出待機していたシェイルの仲間たちだった。

シェイルは救出され、彼ら傭兵団はアジトに戻る。

彼らはアメリカ政府に雇われた傭兵で、キューバでの作戦任務から生還したのだった。

アジトでテレビ・ニュースを見ていたシェイルたちは、アメリカ政府がキューバで起きた事件について関与を否定したことを知る。

つまり傭兵の彼らは切り捨てられたのだ。

シェイルたちは仕事を求めて路頭に迷うことになったが、シェイルはフロリダにいる恋人ジェーン・ヘツコ(ダイアン・ヴェノーラ)のもとに身を寄せる。

ジェーンは地元のコロンバス高校で教師をしていた。

コロンバス高校は荒廃した学校で生徒たちはまともに授業も聞かず、けんか騒ぎは日常茶飯事、なかでも不良グループKODはリーダーのホアン・ラーカス(マーク・アンソニー)を筆頭にギャング顔負けの悪事を行っていた。

そんな中でも生徒たちに必死に向かい合おうとするジェーンだったが、ランニング中にラーカスの手の者に襲撃を受け、足を骨折、休職することになってしまう。

これに怒ったシェイルは、傭兵仲間に最高の経歴を偽造してもらい、スミスと名乗ってコロンバス高校に代理教師として赴任した。

最初はシェイルの話を聞こうともしなかった生徒たちだったが、傭兵として死線を越えてきたシェイルには生徒たちの脅し文句もナイフも通用しない。

歴史の勉強と称してベトナムの物語を語るシェイルの気迫に、やがて生徒たちはやがて耳を傾けるようになっていた・・・。

荒廃した高校に現れた代理教師は凄腕の元傭兵!渦巻く陰謀にグレートティーチャーが立ち向かうソルジャー・アクション!『野獣教師』

『山猫は眠らない』シリーズのトム・ベレンジャーが今度は凄腕傭兵の代理教師として荒廃した高校に現れ、渦巻く陰謀に立ち向かう。

ストーリー・ラインだけ聞くとコメディなのかなと思ってしまうが、いやコメディなのかもしれないが、トム・ベレンジャー演じる主人公シェイルの、高校で起きる不良グループへのまさしく体当たりの教育指導は、やがてフロリダの麻薬組織を巻き込み、ただでは済まないサスペンス・アクションへと展開していく。

教育現場が舞台だから、と侮っていては意表を突かれる。

荒事が当たり前で、けが人は続出、死人まで出るのだ。

高校に巣食う不良グループの裏にいるのは、なんと校長先生という、これも可笑しいといえば可笑しいが、笑えないといえば笑えない。

トム・ベレンジャーもアクションシーンを頑張ってはいるが、いかんせん年のせいかパンチやキックにキレが足りない。

凄腕の傭兵という設定なので、勝つけど。

不良高校生の更生や、主人公シェイルが次第に教育に目覚めていくなど、学園ドラマなのに、元傭兵vs麻薬組織というサスペンスも絡み合い、笑うんだか感動するんだかハラハラドキドキするんだか、よくわからない作品になっており、うん、これぞB級映画の醍醐味だ。

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