『ダブル・ミッション』
2010年アメリカ
原題:The Spy Next Door
監督:ブライアン・レヴァント
脚本:ジョナサン・バーンステイン
ジェームズ・グリア
グリゴリー・ポイリアー
音楽:デヴィッド・ニューマン
出演:ジャッキー・チェン
アンバー・ヴァレッタ
マデリン・キャロル
ウィル・シャドレイ
アリーナ・フォーレイ
マグナス・シェヴィング
キャサリーン・ボーチェー
ルーカス・ティル
ビリー・レイ・サイラス
ジョージ・ロペス
『ダブル・ミッション』イントロダクション
ボブ(ジャッキー・チェン)はもうずっと長いあいだ、表向きは冴えない文房具のセールスマン、裏の顔はCIAの凄腕エージェントとして生きてきた。
だが近頃は、歳をとり、かつてのような体のキレもなくなって、情熱も失いかけていた。
CIAの仕事はいつも危険と隣り合わせ。
何かあろうものなら、家族にも危険が降りかかる恐れがある。
そう考えるボブにも、ジリアン(アンバー・バレッタ)という恋人がいた。
ジリアンはボブのCIAエージェントとしての顔は知らない。
真面目なサラリーマンとしてのボブをジリアンは愛していた。
ボブはジリアンと結婚して安全な生活を送るために、CIAの仕事を引退しようと思っている。
しかし、ボブはなかなかジリアンに本当のことが告げられずにいた。
それにジリアンには二人の娘と一人の息子がおり、この子供たちは冴えない文房具のセールスマンのボブを、ダサいと思って結婚には猛反対だった。
CIAのボブはあるとき、ロシア当局のリーダー、ポルダーク(マグナス・シェヴィング)を逮捕するが、そのポルダークは護送中に脱走する。
ポルダークはCIAに押収された極秘データを取り戻そうと悪事を画策し始める。
ポルダークを逮捕した一件でCIAからの引退を表明したボブは、いよいよジリアンとの結婚話を、そして自分の裏の顔を打ち明けようとするが、タイミングが悪くなかなか話ができない。
そんなある日、ジリアンの父親が突然怪我をしたとの知らせがあり、ジリアンは看病のため家を空けねばならなくなる。
ここぞとばかりに、ボブは子供たちの世話を買って出るが、一癖も二癖もある子供たちに初日から振り回される。
本当の父親がいつか自分を迎えに来てくれると信じ、ボブのことが気に食わない長女のファレン(マデリン・キャロル)、虚言・妄言のクセがある長男のイアン(ウィル・シャドレイ)、そしてまだ4歳のノーラ(アリーナ・フォーレイ)に気に入られようと、ボブはてんてこ舞い。
そうこうしているある日、ボブの家に忍び込んだイアンが、そうとは知らずボブのパソコンを使ってロシア当局の極秘データをダウンロードしてしまう。
このことからロシア当局のエージェントが次々にボブたちを襲う・・・。
危険なシゴトか、愛する家族か?素の顔は普通のセールスマン、しかし裏の顔は敏腕のCIAエージェント!ジャッキー・チェンの痛快スパイ・アクション!『ダブル・ミッション』
原題は“The Spy Next Door”。
「スパイのお隣さん」とでも訳すか。
もう50台も半ばを過ぎたジャッキー・チェンが、冴えないセールスマンと、引退を考える敏腕エージェント、二つの顔を持つ男を演じるアクション・コメディ。
監督は『ベートーベン』(1992年)、『フリントストーン/モダン石器時代』(1994年)、『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996年)などでファミリー・コメディを得意としているブライアン・レヴァント。
レヴァント監督はテレビ畑出身で、あの『がんばれ!ベアーズ』も手掛けている。
ジャッキー・チェンと、こういったスパイ・アクション・コメディはやはり相性がよく、安心してみていられる。
ところどころ、さすがのジャッキーもスタントを使っていたようだが、ジャッキーの年を考えると仕方がないのか・・・これまで体当たりのアクションを見せてくれていただけに、少々さびしい気もする。
三人の子役たちも、それぞれ個性的。
ジャッキー映画全盛期を知っていると、やや肩透かし感はあるが、十分楽しめる佳作。
最後にNG集が流れるのも往年のジャッキー映画ファンにはうれしい。
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