映画評『ポセイドン・アドベンチャー』大津波で転覆した豪華客船からの死の脱出! パニック映画の古典!

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『ポセイドン・アドベンチャー』
1972年アメリカ
原題:The Poseidon Adventure
監督:ロナルド・ニーム
脚本:スターリング・シリファント
   ウェンデル・メイズ
原作:ポール・ギャリコ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ジーン・ハックマン
   アーネスト・ボーグナイン
   レッド・バトンズ
   キャロル・リンレイ
   シェリー・ウィンタース
   ロディ・マクドウォール
   ステラ・スティーヴンス
   ジャック・アルバートソン
   パメラ・スー・マーティン
   アーサー・オコンネル
   エリック・シーア
   レスリー・ニールセン

『ポセイドン・アドベンチャー』イントロダクション

12月、豪華客船ポセイドン号は1,400名の乗客を乗せ、ギリシャを目指して航海していた。

この老朽豪華客船の船長ハリソン(レスリー・ニールセン)は、船の燃料がギリギリでバラストがないため、船の重心が高くなっており、横波による転覆を心配していた。

折も折、天候は悪く、押し寄せる波は高い。

そのため航行速度を落としていたが、船主代理のライナーコス(フレッド・サドフ)は、航行予定が3日も遅れていることからスピードを上げることを厳しく要求した。

ハリソン船長は当初抵抗したが、船長を交代させるというライナーコスの脅しに屈し、ポセイドン号のスピードを上げることを指示する。

船が地中海に入り、大みそかを迎え、ポセイドン号の大ホールでは年越しのパーティーが開かれていた。

ところがクレタ島の沖合で海底地震が発生、その影響で大津波が発生し、ポセイドン号に向かってくる。

レーダーで津波を感知し、ハリソン船長は船の回避を命じるものの、時すでに遅く、高さ32メートルの大津波はポセイドン号を直撃する。

船のブリッジは波に撃たれ全員があっという間に押し流され、船も転覆する。

上下さかさまになってしまったポセイドン号の大ホールも当然のごとく被害は甚大で、ついさっきまで皆が楽しい時を過ごしていたその場所は、中に投げ出される者、落下し壁に叩きつけられるもの、同時に落下したインテリアの下敷きになるものが続出し、急転直下の地獄絵図となった。

幸いにもその中で生き残った者たちもいた。

船のパーサーはこの場に残って救援を待つことを主張したが、フランク・スコット牧師(ジーン・ハックマン)がそれに異を唱える。

ここに留まっていれば、海面下にあるホールはやがて浸水して皆死んでしまう、海面上にある「船底」を目指して移動するべきだ、と。   

乗客たちの意見は分かれ、スコット牧師についていくことにしたのはわずか8名だった・・・。

大津波で転覆した豪華客船からの死の脱出! パニック映画の古典!『ポセイドン・アドベンチャー』

1969年発表のポール・ギャリコ原作のパニック映画の古典で、いわゆるディザスター・フィルムのジャンルの草分けである。

まだコンピューター・グラフィックの無い時代、転覆する大ホールの様子や、大量の水がなだれ込む場面などすべて実写で撮られている。

このときの撮影スタッフであるアーウィン・アレンたちがこのときの特撮技術を生かし、2年後にこれまたパニック映画の『タワーリング・インフェルノ』で大ヒットを飛ばすことになる。

この作品はこれまで本作を含め、計4度、映像化されているが、2006年の『ポセイドン』はゴールデンラズベリー賞の最低リメイク賞にノミネートされた。

惜しくも(?)受賞は逃したものの、本家の『ポセイドン・アドベンチャー』とは違ってクソ映画だということは分かるだろう。

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