映画評『007/リビング・デイライツ』シリーズ誕生25周年記念、4代目ボンドにティモシー・ダルトンを起用したシリーズ第15作!

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『007/リビング・デイライツ』
1987年イギリス・アメリカ
原題:The Living Daylights
監督:ジョン・グレン
脚本:リチャード・メイボーム
   マイケル・G・ウィルソン
音楽:ジョン・バリー
出演:ティモシー・ダルトン
   マリアム・ダボ
   ジェローン・クラッペ
   ジョー・ドン・ベイカー
   アンドレアス・ウィズニュースキー
   アート・マリック

『007/リビング・デイライツ』イントロダクション

ジブラルタルのあるNATO軍基地にて、00ナンバーたちの演習訓練が実施された。

その訓練にまぎれて、エージェント004が「スパイに死を」の標札とともに、何者かによって殺されてしまう。

他の00ナンバーたち同様訓練に参加していた007ことジェームズ・ボンド(ティモシー・ダルトン)は、暗殺者を追跡する。

基地外にまで及んだ死闘のすえ、ボンドは暗殺者を倒す。

ソ連の傘の下にあるチェコスロバキア、ブラチスラヴァ。

夜のオペラ座にボンドはいた。

ソ連の重要人物であるコスコフ将軍(ジェローン・クラッペ)から、ボンドを指名しての亡命の協力依頼がイギリス情報部に入り、ボンドはその任務のために潜入していたのだ。

同僚のソーンダース(トーマス・ウィズリー)とともに、ボンドはオペラ座のトイレの窓から脱出するコスコフを援護する。

そのとき、オペラ座の窓からコスコフを狙撃しようと狙う女性をボンドは発見、それが演奏会でチェロを弾いていた女性だと気づく。

ボンドはとっさの判断で彼女の命を奪うことはせず、彼女のライフルを弾き飛ばすだけにとどめた。

コスコフの身柄を確保したボンドとソーンダースは、Q(デスモンド・リュウェリン)が開発した天然ガスのパイプラインを使った脱出装置によって、コスコフを無事、西側のオーストリアへ亡命させることに成功する。

コスコフは、ストーナー・ハウスでM(ロバート・ブラウン)らに、今回のソ連の権力闘争の内幕を話す。

そしてジブラルタルで00ナンバーたちの命を奪ったのは、KGBのプーシキン将軍(ジョン・リス=デイヴィス)であり、イギリスのみならずアメリカのスパイたちの抹殺をたくらんでいるという。

その直後、牛乳配達に変装してストーナー・ハウスに潜入した殺し屋ネクロス(アンドレアス・ウィズニュースキー)によって、コスコフが奪還されてしまう・・・。

シリーズ誕生25周年記念、4代目ボンドにティモシー・ダルトンを起用したシリーズ第15作!『007/リビング・デイライツ』

ロジャー・ムーアが『美しき獲物たち』(1985年)でボンド役から退いたのをうけ、4代目ジェームズ・ボンドとしてティモシー・ダルトンが起用された。

コミカルだったロジャー・ムーアの007シリーズにくらべて、ティモシー・ダルトンは精悍な野性味あるボンドを演じ、また作品もコミカルさは控えめ、ハードな色が濃くなる。

『007/リビング・デイライツ』は当時の時流にも敏感に反応し、ソ連の権力闘争やアフガン侵攻などの世相も反映した作品になっている。

主題歌はa-haが起用されているが、ヒットには及ばなかった。

エンディング曲もこれまでの『007』ではテーマ曲が再び流れていたが、今作ではエンディングはプリテンダーズが担当するという変化を見せる。

またこれまで音楽を担当してきたジョン・バリーが、この作品を最後に『007』シリーズの音楽担当から外れている。

興行成績はボチボチで、1987年の世界興行成績でようやく3位、日本では1988年の外国映画配給収入で第9位とこれまでのシリーズと比べてもパッとしない。

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