『地上最大のショウ』
1952年アメリカ
原題:The Greatest Show on Earth
監督:セシル・B・デミル
脚本:フレドリック・M・フランク
セオドア・セント・ジョン
バー・リンドン
原案:フランク・キャヴェット
フレドリック・M・フランク
セオドア・セント・ジョン
音楽:ヴィクター・ヤング
出演:ベティ・ハットン
コーネル・ワイルド
チャールトン・ヘストン
ドロシー・ラムーア
グロリア・グレアム
ジェームズ・ステュアート
『地上最大のショウ』イントロダクション
サーカスがやってくる!
年寄りから子供まで、誰もがにぎやかな音楽とひとときの魔法に酔いしれる。
美女たち、道化たち、そして曲芸師たち。
リズムと興奮、目もくらむダンス。
馬の曲芸や空中ブランコ。
しかしその舞台裏では、多くの裏方が働く。
一糸乱れぬてきぱきとした統率ぶりは、機械化部隊のように障害をものともしない。
どんな不運に見舞われても、必ず笑顔で立ち上がる。
出し物は常に危険と隣り合わせだ。
楽屋裏でも、巡業列車でも、悲劇の種には事欠かない。
すり切れたロープや弱った鎖、心の奥の恐怖心。
それらを振り払い、勇気を奮って不可能に挑み続ける。
それがサーカス。
大サーカス団の物語をはじめよう。
“地上最大のショウ”を彩る人々の物語だ。
リングリング兄弟・バーナム&ベイリー・サーカス団はいま、フロリダ州サラソタに。
団員のあいだでは、つぎの巡業は全米を回るフルサイズではなく、大都市のみの身に巡業になるとうわさが流れていた。
だが、アメリカの各地ではサーカスを楽しみに待つ人たちがいる。
サーカス公演監督のブラッド・ブレイデン(チャールトン・ヘストン)は千数百人にも及ぶスタッフを失業させないためにも、全国巡業を希望していた。
だが、経営陣は、地方は巡回すればするほど赤字が膨らむ、と嫌がる。
ブラッドは、空中ブランコの大スター・セバスチャン(コーネル・ワイルド)を引き抜いたことを告げ、その条件はフルサイズの巡業だと経営陣を納得させた。
フルサイズの巡業に喜ぶサーカスの一団だったが、ブラッドの恋人で空中ブランコの花形ホリー(ベティ・ハットン)は、主役の座を奪われたことにがっかりする・・・。
世界最大のサーカス団を舞台に、華麗なショーと団員たちの織り成すさまざまなドラマを描いた超大作!『地上最大のショウ』
主演にチャールトン・ヘストンをむかえ、数々のスペクタクル映画で知られる巨匠セシル・B・デミル監督が、世界最大のサーカス一座を舞台に、華麗なショーと団員たちの織り成すさまざまなドラマをオールスターキャストで描き、アカデミー賞作品賞、脚本(原案)賞を受賞した娯楽大作。
全米を巡業するサーカス一座に、空中曲芸の大スター、セバスチャンが加わった。
座長ブラッドの恋人で空中曲芸の花形ホリーは、彼の出現を快く思わず対抗意識を燃やすが、プレイボーイでもあるセバスチャンは、ホリーにも迫る。
ブラッド、セバスチャン、ホリーの、花形をめぐる駆け引きが主軸であると同時に、この三人の恋の三角関係が同時進行する。
また、ほかにもサーカス一座のなか、さまざまなキャラクターがトラブルを巻き起こしたり、巻き込まれたり、事件が絶えないなかで、人情の物語も展開し、さながらサーカスそのもののように、つぎからつぎへと我々を楽しませてくれる。
いまでは珍しくなってしまったが、かつてはもっと身近な娯楽であったサーカスを余すことなく描き、老若男女が楽しめるどらく作品になっている。
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