映画評『イコライザー』デンゼル・ワシントン主演。引退したCIAトップエージェントが世を忍び悪を完全抹殺する姿を描く、ハードボイルド・アクション!

星条旗 映画評
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『イコライザー』
2014年アメリカ
原題:The Equalizer
監督:アントワーン・フークア
脚本:リチャード・ウェンク
原作:マイケル・スローン
   リチャード・リンドハイム
   『ザ・シークレット・ハンター』
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:デンゼル・ワシントン
   マートン・ソーカス
   クロエ・グレース・モレッツ
   デヴィッド・ハーバー
   ヘイリー・ベネット
   ビル・プルマン
   メリッサ・レオ
   デヴィッド・ムニエ
   ジョニー・スコアーティス
   アレックス・ヴィードフ
   ウラジミール・クリッチ

『イコライザー』イントロダクション

アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン。

ホームセンターで働きながら平穏な日々を送るロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、常連客にも同僚にも好かれるまじめで人当たりの良い壮年の黒人男性だ。

マッコールはいつも、深夜は行きつけのダイナーで読書をするのが日課だった。

そのダイナーには同じく常連で、テリーと名乗る少女娼婦のアリーナ(クロエ・グレース・モレッツ)がいた。

「魚は釣れた?」

アリーナが何気なく話しかけてきた。

マッコールの読むヘミングウェイの『老人と海』について尋ねているのだ。

「いま、針にかかったところだよ」

優しく答えるマッコール。

「釣れたら教えて」

言ってアリーナは店を出て、タクシーに乗って去って行った。

そうして二人は言葉を交わすようになる。

アリーナは歌手になる夢を持っていた。

娼婦の仕事に嫌気がさしていた。

この少女とかわす短い会話は、マッコールのささやかな楽しみの一つになっていた。

ある晩、二人がダイナーから帰ろうと連れ立って歩いていたところ、二人を・・・いやアリーナの行く手をさえぎる黒い車と二人の男が現れた。

男のひとり・・・アリーナの元締めでロシアン・マフィアのスラヴィ(デヴィッド・ムニエ)はアリーナを乱暴に扱うと、無理やり車に乗せる。

マッコールは静かに事を見守って、その場は見逃すが、翌日ダイナーの店主から、アリーナが入院したことを知らされる。

暴力をふるった客を殴り返したことで、アリーナはスラヴィから激しく暴力を振るわれたのだ。

その悲惨な姿をガラス越しに見たマッコールは、スラヴィらのいる建物の一室に赴き、9,800ドルを出して、アリーナを開放するよう言う。

だがスラヴィはこの申し出を断り、さらにこれからも彼女を搾取すると言い放った。

9,800ドルを胸元にしまい直し、引き下がるかに見えたマッコールだったが、次の瞬間、スラヴィ含めその場にいたギャング5人を殺害する。

時間にしてそれは30秒にも満たなかった・・・。


デンゼル・ワシントン主演。引退したCIAトップエージェントが世を忍び悪を完全抹殺する姿を描く、ハードボイルド・アクション!『イコライザー』

デンゼル・ワシントンが元CIAトップエージェントで世にはびこる悪を静かに抹殺する主人公を演じる。

監督は『トレーニング・デイ』や『ザ・シューター/極大射程』などで重厚なアクション・スリラーを得意とするアントワーン・フークア。

二人は『トレーニング・デイ』以来の再タッグだ。

もともとこの作品は、1984年から1989年にかけてアメリカのテレビドラマで放送されていた『ザ・シークレット・ハンター』が原作で、映画はドラマの前日譚的ストーリーになっている。

全編を通して暗く、静かに物語は進行し、それはアクションシーンでも変わりはない。

あくまで熱くなることのない、プロフェッショナルな男をデンゼル・ワシントンの名演が現している。


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