映画評『愛情物語』タイロン・パワー主演、人気ピアニスト、エディ・デューチンの生涯を描く感動の伝記ドラマ。主題曲「トゥ・ラブ・アゲイン」はあまりにも有名。

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『愛情物語』
1956年アメリカ
原題:The Eddy Duchin Story
監督:ジョージ・シドニー
脚本:サミュエル・テイラー
原案:レオ・カッチャー
音楽:ジョージ・ダニング
   モリス・ストロフ
出演:タイロン・パワー
   キム・ノヴァク
   ヴィクトリア・ショウ
   ジェームズ・ホイットモア
   レックス・トンプスン

『愛情物語』イントロダクション

1920年代のニューヨーク。

ボストンの貧しい家庭に生まれたエディ・デューチン(タイロン・パワー)は大学の薬学科を卒業すると、反対する両親を説得し、ピアニストとして成功することを夢見てセントラル・パーク・カジノで楽団を率いるライスマンを訪ねる。

エディがライスマンを頼ったのは、ライスマンがバークシャの避暑地で雨宿りをしているとき、たまたまそこで演奏していたエディのピアノを聞いたのがきっかけだった。

ライスマンは、エディの個性的な奏法を称賛し、ニューヨークに来た時には遊びに来い、とエディに声をかけたのだ。

しかしエディはそれを楽団への誘いだと勘違いし、ニューヨークに出てきたのだった。

雇うつもりはないライスマンは「君の才能は認めるが、私の楽団に入れるつもりはない」とエディを突き放す。

夢を打ち砕かれたエディは、帰り際にカジノにあるピアノを見つけ、静かにショパンの「ノクターン」を弾きはじめる。

そのときたまたま、カジノにいてエディの演奏に耳を止めた女性がいた。

銀行家の姪のマージョリー(キム・ノヴァク)だった。

マージョリーはエディの才能を見抜き、ライスマンに楽団でエディを演奏させるように頼む。

上客の令嬢の頼みを聞かないわけにもいかず、ライスマンはマージョリーの頼みを受け入れ、エディはその夜のパーティーで演奏することになった。

楽団の演奏の幕間ではあったが、エディははじめての晴れ舞台である。

だが、メインの演奏で踊っていたゲストたちは、それぞれのテーブルに戻ってしまい、談笑してエディの演奏には耳も貸さない。

その場を救ったのも、またもやマージョリーだった。

マージョリーはゲストを誘い、エディの演奏に合わせ踊りだす。

他のゲストたちも、再び踊りだした。

こうしてエディの演奏はカジノのなかでも評判になっていき、やがては楽団との演奏に参加するようになった。

そしてあっという間にエディはソロでも演奏できる人気者になり、ファンも増えていった。

ある日、エディはマージョリーの叔父夫婦からパーティに呼ばれる。

伯父夫婦はエディに会場でピアノ演奏をしてもらうつもりだったのだが、調子に乗ったエディは、自分も社交界に招かれるようになったと勘違いする。

だが会場で真相を知り失望するエディ。

仕方なくピアノを弾きはじめるが、そんなエディを元気づけたのは、またもマージョリーだった。

エディとマージョリーは次第に親密になっていき、セントラルパークで何度もデートをする。

ある晩エディはカジノでの演奏会に両親を招き、ついに両親の前でマージョリーにプロポーズする。

マージョリーはそれを受け入れ、ふたりは結婚する・・・。


タイロン・パワー主演、人気ピアニスト、エディ・デューチンの生涯を描く感動の伝記ドラマ。主題曲「トゥ・ラブ・アゲイン」はあまりにも有名。『愛情物語』

1930~40年代に活躍したアメリカの人気天才ピアニスト、エディ・デューチンの半生を描いた感動の伝記ドラマ。

正式な音楽教育を受けていないにもかかわらず、その個性的なピアノ・テクニックに加え、幸運にも恵まれ、スターの座を獲得したエディだったが、その絶頂期に、予期せぬ悲劇が彼を待ち受けていた。

ふたりの女性、そして息子への愛と葛藤を華麗なピアノの調べにのせて描く。

ショパンのノクターンを編曲した「トゥ・ラブ・アゲイン」が印象的に劇中で演奏される。

ピアノ演奏はカルメン・キャヴァレロが行っているが、エディ役のタイロン・パワーが画面では見事な“指の演技”をみせる。


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