映画評『依頼人』恐るべき事件のカギを握ってしまった少年が助けを求めたのは、ひとりの女性弁護士!

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『依頼人』
1994年アメリカ
原題:The Client
監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
   ロバート・ゲッチェル
原作:ジョン・グリシャム
音楽:ハワード・ショア
出演:スーザン・サランドン
   ブラッド・レンフロ
   トミー・リー・ジョーンズ

『依頼人』イントロダクション

テネシー州はメンフィスにて、マーク・スウェイ(ブラッド・レンフロ)は母親のダイアン(メアリー=ルイーズ・パーカー)と弟のリッキー(デヴィッド・スペック)とトレーラーハウスで三人暮らしをしていた。

ある朝、好奇心から母親のカバンから覗く煙草に手を出し、マークはハウスの裏手の森に入っていくが、弟のリッキーもついてきてしまう。

煙草に火をつけ、一服楽しむその矢先、森に一台の大型高級車が入ってくる。

あわてて煙草を消して土に埋めるマーク。

乗っていた男は、酔っぱらって挙動不審の男がその自動車から出てきて、排気管にホースを突っ込み、排ガス自殺しようとしているところを見てしまう。

マークはこんなところで死なれてはたまらないと、排気管からホースを抜き、自殺を阻止しようとするが、男に見つかり、車の中に引きずり込まれてしまう。

恐怖に我を失うマークだが、それ以上に男は錯乱していた。

マークを恫喝し、拳銃を取り出すと、一人でべらべらと怒鳴り声でしゃべり始める。

その内容は、自分がジェローム・クリフォード(ウォルター・オルケウィック)、通称ローミーで、弁護士であること、雇い主であるマフィアの殺し屋バリー・マルダーノ(アンソニー・ラパーリア)がある上院議員を殺して埋めたこと、そしてその埋めた場所、バリーはFBIが監視しているため死体を動かせずにいること、危険な状況から逃げたジェロームだが、警察とマフィア組織の追及から逃れられないと、最後に故郷に戻り死を決したこと。

そしてジェロームは、マークとリッキーの目の前で、自分の銃で自殺した。

トレーラーハウスに逃げ戻ったマークとリッキーだったが、リッキーはショックで病院に運ばれる。

現場にほど近いところに住むマークたち一家について、警察・検察が調査に乗り出してきた。

リッキーは自殺した男を目撃しただけだと嘘をつくが、警察は病院でマークの諮問を採取し、ジェロームの車に残された指紋と照合、ジェローム・クリフォードとの接触の確信をつかむ。

真実を証言をしなければ司法妨害として逮捕するぞと脅す警察と検事のロイ・フォルトリッグ(トミー・リー・ジョーンズ)。

一方でバリーの手下が、マークに「上院議員を埋めた場所を話したら家族全員殺す」と脅しをかける。

家族を守らなければならないマークは、一人の女性弁護士レジー・ラブ(スーザン・サランドン)と出会う。

少年にはたった1ドルしかなかったが、レジーはマークの弁護に乗り出す・・・。

恐るべき事件のカギを握ってしまった少年が助けを求めたのは、ひとりの女性弁護士!『依頼人』

『評決のとき』『ペリカン文書』など法廷サスペンスで数々の傑作を生んだ作家ジョン・グリシャムの原作をジョエル・シュマッカー見事に映像化し、グリシャムはその出来栄えに大変満足したという。

偶然知り合った男から、マフィアに殺された上院議員の死体の隠し場所という恐るべき事件の鍵を聞かされてしまった少年マーク。

その生い立ちからおとなに不信感を抱いていたマークは、警察に黙秘を続けるが、マフィアはすでにマークに目をつけていた。

彼の全財産は1ドル。

それでも依頼とマークの気持ちに応えてくれたのは、女性弁護士レジーただ一人だった。

そして二人は、警察と検察、マフィアを向こうに回して丁々発止のやり取りを繰り広げる。

レジー役はアカデミー賞女優のスーザン・サランドン。

依頼人の少年マーク役のブラッド・レンフロはこれがデビュー作だ。

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