『ボーン・スプレマシー』
2004年アメリカ
原題:The Bourne Supremacy
監督:ポール・グリーングラス
脚本:トニー・ギルロイ
ブライアン・ヘルゲライド
原作:ロバート・ラドラム『殺戮のオデッセイ』
音楽:ジョン・パウエル
出演:マット・デイモン
フランカ・ポテンテ
ジョアン・アレン
カール・アーバン
クリス・クーパー
ブライアン・コックス
ジュリア・スタイルズ
トーマス・アラナ
『ボーン・スプレマシー』イントロダクション
ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は過去の出来事を夢に見ていた。
それはヨーロッパの夜の街並み。
流れる街灯の光。
かつての上官コンクリン(クリス・クーパー)の声が脳内に響く。
「これで訓練の仕上げだ」
そして女性の悲鳴と銃声。
そこで目が覚めた。
ここはインド。
まだ夜も更けて静かだ。
ボーンは鎮痛剤を飲みに起き上がる。
横で寝ていたマリー(フランカ・ポテンテ)も目を覚まし、ボーンを心配して彼に寄り添う。
「また同じ夢?」
「ああ」
「忘れないうちに書き留めて」
「だがこの2年間、悪い夢ばかりだ」
「そのうち良い記憶も出てくるわよ」
いっぽうドイツ・ベルリンで、あるCIAの作戦が進行していた。
重要な情報を買い取る作戦だったが、何者かに襲撃を受け、買い手の情報員と売り手の両方が殺害され、金も情報を記載したファイルも奪われてしまう。
襲撃者はホテルで仕事の依頼人らしきメガネの男と会い、奪ったものを渡す。
メガネの男は、その襲撃者に、別の依頼をする。
ふたたびインド。
街を彷徨うボーンは、怪しい男につけられていることに気が付く。
その男は、ベルリンで仕事を受けたあの襲撃者だった。
ボーンはマリーを見つけて急いで車に乗せると、「見つかった」と逃げ支度をはじめ、銃を取り出す。
襲撃者はボーンの進路を先読みし、ライフルを構える。
放った弾丸は、マリーの胸を貫き、車は川に転落する。
水中で懸命に人工呼吸をするボーンだったが、マリーは息絶えてしまう。
そしてボーンは身を隠しながら、その場を離れた・・・。
マット・デイモン主演のシリーズ第2弾。強靭な肉体と戦闘能力を持ち、自らの記憶をたどろうとするジェイソン・ボーンの活躍を描くサスペンス・アクション!『ボーン・スプレマシー』
『ボーン・アイデンティティー』の続編でシリーズ第2弾。
前作でジェイソン・ボーンがCIAと決別し2年、ベルリンで起きた事件の濡れ衣を着せられたボーン、それを追うCIAの捜査官と、恋人マリーが殺されたことをCIAの仕業と推測したボーンの復讐劇、2つの糸にやがて裏でうごめくもう一つの糸が浮かび上がる。
ベルリンとモスクワを舞台に、次第に明らかになっていく真実。
前作同様、マット・デイモンの冴えわたるアクションと、見ごたえ十分の市街でのカーチェイス。
ベルリンの街中を、わらわらと湧いてくる警官から逃げるボーンを見ていてこちらもドキドキする。
細かいカット割りと手ぶれを多用した演出で緊迫感がマシマシだ。
前作からの引き続きで音楽のジョン・パウエルのスコアもいい仕事をしている。
ただ前作と比べてスケールアップ感は少々乏しく、厳しい目を向けるひとからは二番煎じの意見もあるかもしれない。
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