映画評『鳥』巨匠ヒッチコック監督が華麗な映像テクニックを駆使して、突然、人間を襲いはじめた鳥たちと逃げ惑う人間たちの恐怖を描いた傑作スリラー!

映写機 映画評
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『鳥』
1963年アメリカ
原題:The Birds
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:エヴァン・ハンター
原作:ダフニ・デュ・モーリエ
出演:ティッピ・ヘドレン
   ロッド・テイラー
   ジェシカ・タンディ
   ヴェロニカ・カートライト
   スザンヌ・プレシェット

『鳥』イントロダクション

サンフランシスコのペットショップに、メラニー・ダニエルズ(ティッピ・ヘドレン)が入ろうとしていたその時、やけに上空にカモメの姿が多いことに気が付く。

その時は特に気にすることもなく店に入ったメラニーは、注文していた鳥がまだ届いていないと店主から聞かされる。

「業者に問い合わせる」と店の奥に引っ込む店主。

そのとき、妹の誕生日のプレゼントにつがいのラブバードを探しに来たミッチ・ブレナー(ロッド・テイラー)がメラニーを店員と勘違いして話しかける。

いたずらっ気を出したメラニーは店員のふりをしてミッチに付き合うが、やがて最初からばれていたことがわかる。

店にラブバードは無く、ミッチは自動車で店を去るが、彼に興味を持ったメラニーは社交界のつてを通じて自動車のナンバーから持ち主と住所を探し出した。

ミッチの住むカリフォルニア州ボディガ・ベイにメラニーは向かった。

車の助手席にはミッチを驚かそうと購入したつがいのラブバードの籠があった。

長い時間をかけてドライブした先、田舎の港町ボディガ・ベイに着いたメラニーは、町の雑貨屋でブレナー家の場所と、ミッチの妹の名前を聞き出す。

雑貨屋では店主の記憶があやふやだったため、今度は小学校でミッチの妹の名前を聞き出した。

ミッチの家はボートで湾を渉った向こう側にあり、メラニーはモーターボートを借りてミッチの家に向かう。

ミッチの家に近づくと、メラニーはモーターボートのエンジンを切り、オールをこいではしけにボートをつけると、忍び足でミッチの家に入り、リビングにラブバードの籠と、ミッチの妹に宛てたメッセージカードをそっと置いて、再びボートに戻り、少し沖に漕ぎ出し、離れたところからブレナー家の様子をうかがった。

するとメラニーの思惑通り、帰ってきたミッチはいったん家に入ると、驚いた様子でまた外に出てきて、きょろきょろと鳥かごを置いた犯人を探し始め、まもなくメラニーを見つける。

メラニーは笑みを浮かべながらボディガ・ベイに帰ろうとし、ミッチがそれを岸周りの道路を自動車で追いかける。

岸に着こうとしたメラニーだったが、突然、カモメが彼女を攻撃し、メラニーは額に怪我を負ってしまった。

メラニーに追いついたミッチは、怪我を思いやりながらその晩の夕食までこの町に残るようにとメラニーを説得する・・・。

巨匠ヒッチコック監督が華麗な映像テクニックを駆使して、突然、人間を襲いはじめた鳥たちと逃げ惑う人間たちの恐怖を描いた傑作スリラー!『鳥』

突然、人間を鳥が襲いはじめるという理不尽な展開が恐怖を呼ぶ、巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作スリラー。

当時最先端の合成技術など映像テクニックを駆使して、鳥の大軍と逃げ惑う人間たちの恐怖を描き出している。

物語はメラニーとミッチの大人の恋愛ストーリーかと思いきや、要所要所で不穏な鳥の描写を挟み込み、やがて一気に増した鳥の群れが画面を覆い尽くすようになって初めて、我々は本当の主人公が、タイトル通り『鳥』であることを実感させられる。

ヒッチコックの数ある名作スリラーのなかでも、最も知られる一本ではないだろうか。

またはヒッチコックの名前を知らずとも、この『鳥』という映画は知っている、という人も多いかもしれない。

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