『山猫は眠らない5 反逆の銃痕』
2014年アメリカ
原題:Sniper: Legacy
監督:ドン・マイケル・ポール
脚本:ドン・マイケル・ポール
ジョン・ファサーノ
音楽:フレデリック・ウィードマン
出演:トム・ベレンジャー
チャド・マイケル・コリンズ
デニス・ヘイスバート
メルセデス・マソーン
ネスター・セラーノ
ダグ・アレン
アレックス・ロウ
ドミニク・マフハム
『山猫は眠らない5 反逆の銃痕』イントロダクション
冬のドイツ、ベルリン東部。
アフガン帰還兵のデヴィッド・シンプソン(ダグ・アレン)は、かつて参加した“センチネル作戦”で上官だったステファン(ネストール・セラノ)をとあるビルの屋上に呼び出す。
過去の怨嗟を忘れたと言いながらも、どこか話を曖昧に進めるシンプソン。
じつは、離れたビルからスマートフォンを使い、ライフルを遠隔操作していた。
シンプソンは“センチネル作戦”で見捨てられ、罪をかぶせられたことの恨みをステファンに吐露するが、ステファンはすべては上部からの命令で行ったことで、自分には責任はないと言い逃れする。
シンプソンは、遠隔操作のライフルでステファンを射殺した。
トルコから5キロ南、シリアの国境地帯。
そこでブランドン・ベケット(チャド・マイケル・コリンズ)は狙撃任務に就いていた。
相棒の観測手はサナー伍長(メルセデス・マソーン)。
標的が現れるが、もう一組の仲間の狙撃手が目標を外し、観測手が撃たれ死んでしまう。
ブランドンとサナー伍長は銃撃戦のなかで、敵5人をすばやく射殺、現場から引き上げることに成功する。
トルコのスイメン、ICITAP(国際犯罪捜査訓練支援計画)本部キャンプに戻ったブランドンは、上司の大佐(デニス・ヘイスバート)に転任を願い出るも、ブランドンにずば抜けたスナイパーとしての素質を見出していた大佐は、それを許さない。
おなじころ、シンプソンが米軍士官が世界各地で連続暗殺されていた。
ブランドンはその中に父、トーマスの名を見つける・・・。
ベケット父子再会のシリア編!米軍士官暗殺事件に巻き込まれた父子の熱き戦いを見届けよ!『山猫は眠らない5 反逆の弾痕』
伝説のスナイパー、トーマス・ベケットを主人公にした本格ミリタリー・アクション・シリーズの第5弾。
前作の『山猫は眠らない4 復活の銃弾』では、彼の息子ブランドンが登場し、新たな物語が展開した。
このパート5も、スナイパーとして覚醒したブランドンが主人公。
ある作戦にかかわった将校たちが次々と暗殺される事件が発生。
犠牲者のなかには、なんと、父・トーマスの名前もあった。
事件の真相を探るべく、ブランドンは、命令違反を犯し、たった一人で行動を開始する。
シリアを舞台に、謎のスナイパーとの過酷な戦いが繰り広げられ、そして、彼を待ち受ける人物とは・・・!
新旧スナイパーがついにそろい踏み。
ベケット親子の初顔合わせに、こうご期待、といったところだ。
ほかにも女性スナイパー同士のガンバトルも見どころ。
普通の家族生活を送ることができなかったベケット親子、だがブランドンは知らず知らずのうちに父親と同じスナイパーの道に進んでいることに苦笑する。
親子対面のシーンでも、二人は多くを語らない。
二人の男同士、軍人同士、スナイパー同士として、必要最低限のことしか言葉を交わさない。
どろどろした情懇は二人のあいだにはないのだ。
そのへんのさばさばした感じも、この『山猫は眠らない』シリーズの観了後のさっぱり感に通じるものがある。
ただ、目的があり、一発必中、そして終わり。
シリーズが長く続いている秘訣はそこにあるかもしれない。
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