映画評『ザ・シューター/極大射程』大統領暗殺計画阻止の依頼、しかしそれは罠だった。逃亡犯となった天才スナイパーの孤独な反撃!怒りの弾丸が巨悪を裁く壮絶バトルアクション!

星条旗 映画評
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『ザ・シューター/極大射程』
2007年アメリカ
原題:Shooter
監督:アントワーン・フークア
脚本:ジョナサン・レムキン
原作:スティーヴン・ハンター『極大射程』
音楽:マーク・マンシーナ
出演:マーク・ウォールバーグ
   マイケル・ペーニャ
   ダニー・グローヴァー
   ケイト・マーラ
   イライアス・コティーズ
   ローラ・ミトラ
   ジョナサン・ウォーカー
   ジャスティン・ルイス
   テイト・ドノヴァン
   ラデ・シェルベッシア
   アラン・C・ピーターソン
   ネッド・ビーティ
   レイン・ギャリソン
   ブライアン・マーキンソン
   リヴォン・ヘルム

『ザ・シューター/極大射程』イントロダクション

アフリカ、エリトリアの領内。

アメリカ海兵隊武装偵察部隊所属の前哨狙撃兵であるボブ・リー・スワガー一等軍曹(マーク・ウォールバーグ)は、親友で観測手のドニー・フェン上等兵(レイン・ギャルソン)と共に秘密潜入作戦に従事していた。

二人の任務は、先にエリトリアで任務を遂行している味方の部隊が戦闘地域から無事に安全地帯まで帰還できるよう見守ることだった。

だが、味方部隊が帰還中、想定以上の敵の勢力が迫りくる。

スワガーは身をひそめていた山の上からの狙撃を敢行。

この援護により味方の部隊は無事に脱出するも、スワガーたちの居場所がばれてしまい、激しい攻撃を受ける。

スワガーは援護を要請するが、作戦上層部は国境を越えて行われた違法の任務が露見することを恐れ、スワガーたちを見捨て、すべての回線を切ってしまう。

孤立した二人は敵のヘリコプターの攻撃を受け、ドニーが命を落としてしまう。

スワガーは何とかヘリを狙撃し、命からがら脱出に成功する。

そして3年。

スワガーはエリトリアの件で政府や軍に不信感を抱いており、除隊し山奥で隠遁生活を送っていた。

そのスワガーのもとに、アイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローヴァー)が訪れる。

大佐も軍を除隊していたが、いまも政府や上院議員と太いパイプを持っており、曰く、大統領暗殺の計画阻止に居力してほしいという。

その暗殺計画とは、大統領遊説先のフィラデルフィアで、凄腕スナイパーによる2012メートルの長距離精密射撃が行われるという。

最初は断っていたスワガーだったが、言葉巧みにスワガーの愛国心をくすぐる大佐の言葉に、渋々ながらもその誘いを受けることにする。

フィラデルフィアを訪れたスワガーは、さまざまな情報から狙撃に最も適した場所を割り出し、暗殺阻止の準備に備えた。

そして大統領遊説当日、スワガーも犯人逮捕に協力するため、待機中の大佐の部隊に合流する。

いよいよ演説のその時。

だが捜査官らは動かず、狙撃が実行されてしまう。

大統領の隣にいたエチオピアの大司教が撃たれて死亡してしまう。

さらにその直後、スワガーは背後から警官に撃たれる。

かろうじて脱出に施行したスワガーは、実は大佐が初めからスワガーを大統領暗殺犯に仕立て上げようとしていたことを察する・・・。

大統領暗殺計画阻止の依頼、しかしそれは罠だった。逃亡犯となった天才スナイパーの孤独な反撃!怒りの弾丸が巨悪を裁く壮絶バトルアクション!『ザ・シューター/極大射程』

主人公は凄腕のスナイパー、となれば、『山猫は眠らない』シリーズを彷彿とさせるが、原作はスティーヴン・ハンターの人気シリーズ「スワガー・サーガ」の第一作目『極大射程』。

これを現代版にアレンジしたもの。

元アメリカ海兵隊の天才的スナイパー、ボブ・リー・スワガーが大統領暗殺計画に巻き込まれその真相を暴いていくアクション巨編。

主演はマーク・ウォールバーグ。

マッチョで不良上がりのアイドルも、シリアスからコメディ、はてはアクションまでこなす、今やハリウッドの顔のひとり。

脇役には、『アントマン』のマイケル・ペーニャや、『リーサル・ウェポン』のダニー・グローヴァー、と曲者揃い。

そして極めつけはネッド・ビーティ。

ここでは憎たらしいほどの悪役ぶりを熱演している。

原作ファンには、アレンジが気に入らず、公開当時はやや盛り上がりに欠けた一本ではあるが、一部富裕層による利己的な歪んだ民主主義や、それに翻弄される軍人たちに焦点を当てるなど、見ごたえある作品になっている。


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