映画評『シャラコ』ショーン・コネリーとブリジット・バルドー共演による異色の西部劇。1880年代のアメリカ、ニューメキシコを舞台に、アパッチと白人の対決を描く

馬の鞍 映画評
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『シャラコ』
1968年イギリス・西ドイツ・アメリカ
原題:Shalako
監督:エドワード・ドミトリク
脚本:J・J・グリフィス
   ハル・ホッパー
   スコット・フィンチ
原作:ルイス・ラムーア
音楽:ロバート・ファーノン
出演:ショーン・コネリー
   ブリジット・バルドー
   スティーヴン・ボイド
   ジャック・ホーキンス
   ペーター・ファン・アイク
   オナー・ブラックマン
   ウディ・ストロード
   エリック・サイクス
   アレクサンダー・ノックス
   ヴァレリー・フレンチ
   ジュリアン・マテオス
   ドナルド・バリー
   ロッド・レッドウィング

   

『シャラコ』イントロダクション

1880年、場所は白人未踏の地、ニューメキシコ。

ここにヨーロッパ貴族の一行がハンティングのためにやってきた。

目的の逗留地に着く前から、その腕前を見せつけるのは喪服に身を包んでライフルを構えるイリーナ・ラザール未亡人(ブリジット・バルドー)。

彼女は獲物を目ざとく見つけると、追いかけていき一行から離れていく。

一行を案内するガイド役のボスキー・フルトン(スティーヴン・ボイド)は、しょうがなく手下のひとりを護衛につけてやる。

とはいえ、一行はさほど危機感無く、目的地へ向かった。

だが、イリーナは、白人の侵入に怒ったアパッチから襲われ、囲まれてしまう。

ライフルの弾も尽きてしまい、万事休すかと思われたとき、シャラコ(ショーン・コネリー)がたまたま通りかかり、イリーナの助けに入る。

なんとかアパッチを追い返すも、イリーナについてきていた護衛のカウボーイは殺されてしまう。

シャラコはイリーナを一行のもとに送り届ける。

一行は旅の疲れをとるため、平原の真ん中の廃屋を逗留地にしていた。

シャラコはいう。

ここはアパッチとの取り決めで白人が入ってはいけないところだ、と。

だが一行を率いるヨーロッパ貴族、フレデリック・フォン・ハルスタット伯(ペーター・ファン・アイク)は自分たちは許可を得てここに来た、といい、もし自分たちが襲われるようなことがあれば、軍隊がやってきてくれる、と楽観的だった。

あきれるシャラコは、警告を残し、この逗留地を去る。

いっぽう、この一行に同伴するチャールズ・ダゲット卿(ジャック・ホーキンス)とその妻レディ・ジュリア・ダゲット(オナー・ブラックマン)は、こそこそとよからぬたくらみを裏でもくろんでいた。

そしてシャラコの警告通り、アパッチが襲撃を仕掛けてきた・・・。


ショーン・コネリーとブリジット・バルドー共演による異色の西部劇。1880年代のアメリカ、ニューメキシコを舞台に、アパッチと白人の対決を描く『シャラコ』

007シリーズでスタイリッシュなスパイ役がウケたショーン・コネリーが、今度は西部のガンマン役に挑戦する。

相手役にはフランスのマリリン・モンローことブリジット・バルドー。

映画の冒頭から魅力的でスタイリッシュないでたちを披露する。

監督は『十字砲火』のエドワード・ドミトリク。

白人とインディアンの混血であるシャラコを主人公に、アパッチの地ニューメキシコに足を踏み入れてしまったヨーロッパ貴族の一行とアパッチの対決を描いた異色の西部劇。

白人対アパッチという対立構図の中に、白人グループのなかでも十重二重の思惑のぶつかり合いを描き、一筋縄ではないが、全体を通して面白みに欠ける作品になっているのが残念。


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