映画評『七つの会議』「働くこと」の正義、守るべき信念、会社組織にたった一人で立ち向かう男の戦いを、重厚かつダイナミックに描いた超豪華俳優陣の演技合戦が幕を開ける!

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『七つの会議』
2019年東宝
監督:福澤克維
脚本:丑尾健太郎
   李正美
原作:池井戸潤
音楽:服部隆之
出演:野村萬斎
   香川照之
   及川光博
   片岡愛之助
   藤森慎吾
   朝倉あき
   岡田浩暉
   緋田康人
   須田邦裕
   赤井英和
   小泉孝太郎
   春風亭昇太
   勝村政信
   世良公則
   橋爪功
   木下ほうか
   井上肇
   加賀丈史
   北大路欣也
   音尾琢真
   吉田羊
   橋本さとし
   土屋太鳳
   溝端淳平
   立川談春
   役所広司

『七つの会議』イントロダクション

中堅メーカーである東京東電の営業二課の課長、原島万二(及川光博)は、営業会議前にあって非常に緊張していた。

鬼と呼ばれる営業部長、北川誠(香川照之)の入室を、会議場にいる社員誰もが緊張の面持ちで待っていた。

北川が入室するや、全員で一気に起立し、声をそろえてあいさつする。

びりびりとした緊張感が増す。

営業課は通称、「花の一課、地獄の二課」と称されており、一課は成績優秀、二課は万年目標未達であり、原島は今会議においても、それを北川に激しく叱責された。

無茶と思われる目標設定にも、萎縮して頭を下げるしかない原島。

うって変わって営業第一課長、坂戸宜彦(片岡愛之助)をはじめとする一課は、今回も目標達成したとして北側から褒められる。

そんななか、一人の男のいびきが会議室に響き渡った。

それは営業一課万年係長の八角民夫(野村萬斎)こと「はっかく」のものだった。

その場の誰もが北川が叱責するものと思っていたが、いち早く怒号を上げたのは坂戸だった。

目を覚ました八角だったが、坂戸の怒りもどこ吹く風、気にする様子もなく会議室を出ていく。

日ごろから八角をお荷物に感じていた坂戸は、日に日に八角に仕事のノルマを増やし、厳しく当たる。

だが八角は定時になると帰ってしまう。

坂戸は怒りながら「そんなに帰りたいなら辞めたらどうです」と八角に皮肉を言い放つ。

それを聞いた八角は、営業一課のみんなの前で「パワハラで訴える」と坂田に言い返した。

営業一課の誰もが、坂戸のほうに分があり、八角が訴えても無駄だろうと思っていた。

だが八角は本当に坂戸をパワハラで訴え、しかもそれが聞き届けられてしまったのだ。

坂戸は処分を受けて人事課へ異動・・・つまり左遷となった。

かわって一課の課長には原島が就くことになる。

この一連の人事にふと疑問をおぼえた原島は、八角について調べだすが、そこには根深い真相が口を開けていたのだった・・・。



「働くこと」の正義、守るべき信念、会社組織にたった一人で立ち向かう男の戦いを、重厚かつダイナミックに描いた超豪華俳優陣の演技合戦が幕を開ける!『七つの会議』

「半沢直樹」や「下町ロケット」など数多くの映像化作品で知られる人気作家・池井戸潤の同名小説を、野村萬斎主演で映画化した社会派ミステリー。

「働くこと」の正義、守るべき信念、会社組織にたった一人で立ち向かう男の戦いを、重厚かつダイナミックに描く。

主演の野村萬斎をはじめ、香川照之や片岡愛之助など、実力者俳優が多数出演、その演技合戦は画面越しに緊張感がひしひしと伝わる。

大なり小なり会社組織で働く人間であれば、共感することしきりのリアルな描写の連続。

その中たった一人で戦い抜いた主人公が最後に漏らす独白は、働く社会人として身につまされるものがあるかもしれない。



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