映画評『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』「インターステラ―」「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー主演のアクション・アドベンチャー!

砂漠 映画評
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『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』
2005年アメリカ
原題:Sahara
監督:ブレック・アイズナー
脚本:トーマス・ディーン・ドネリー
   ジョシュア・オッペンハイマー
   ジョン・C・リチャーズ
   ジェームズ・V・ハート
原作:クライブ・カッスラー『死のサハラを脱出せよ』
音楽:クリント・マンセル
出演:マシュー・マコノヒー
   スティーヴ・ザーン
   ペネロペ・クルス
   ウィリアム・H・メイシー
   レイン・ウィルソン
   デルロイ・リンドー
   ランベール・ウィルソン
   レニー・ジェームズ
   グリン・ターマン

   

『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』イントロダクション

1865年のリッチモンド。

南北戦争末期。

夜になっても大砲の弾丸が飛び交うなか、南軍最後の甲鉄艦テキサスは、いま、ある重大な積荷と共に脱出行にあった。

敵の砲撃がやまない。

艦長は艦が発砲する際の光が狙われているとわかり、砲撃を止めさせる。

すると敵の攻撃はあてずっぽうになり、テキサスの艦影は大河の闇にまぎれた。

そうしてテキサスは、北軍包囲下にあったリッチモンドからようやく脱出を果たす。

そして、これ以降テキサスの姿を見たものはいなかった。

時は現代。

ナイジェリアのラゴス。

この砂漠の村で、WHO(世界保健機関)に所属する医師エヴァ・ロハス(ペネロペ・クルス)は同僚のフランク・ホッパー博士(グリン・ターマン)とある患者の診察を行っていた。

エヴァの所見では、その患者は伝染病の恐れがあり、フランク博士に同じくアフリカのマリに行って調査したいと言う。

だが、マリは危険な戦闘地域で、許可は下りない。

エヴァは患者の妻の話を聞き、手がかりを求めて灯台の宿舎にいくと、男が横たわって死んでいる。

病状は同じだった。

砂漠を戻るエヴァを、怪しい3人の男が襲い、手荷物を奪う。

エヴァの命も危うくなったその時、海からアメリカ人男性が現れ、見事な体術でエヴァを救った。

男の名前はダーク・ピット(マシュー・マコノヒー)。

ジェームズ・サンデッカー提督(ウィリアム・H・メイシー)率いるNUMA(国立海中海洋機関)の一員で、自身トレジャー・ハンターであるダークは、アフリカであの甲鉄艦テキサスを探し求めているのだった・・・。

「インターステラ―」「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー主演のアクション・アドベンチャー!『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』

原作はあの冒険小説の大家クライブ・カッスラーの『ダーク・ピット』シリーズ。

伝染病の調査をしていたWHOの医師エヴァが何者かに襲われ、それを助けたトレジャー・ハンターのダーク・ピットとともにマリの将軍と悪徳ビジネスマンが絡んだ事件を暴いていくアクション・アドベンチャー。

映画ならではの脚色が多いため、カッスラーは制作会社を提訴するとかなんとか。

だが南北戦争時の伝説の甲鉄艦の行方と、アフリカで起きる謎の伝染病(ストーリーが進むにつれて、それは産業廃棄物から流れ出る毒素が原因とわかる)をうまく結び付け、映画ならではビジュアル的な盛り上がりを仕掛けたあたりは、うまく構成されており、なかなかに楽しめる一作になっている。

『ダーク・ピット』シリーズの映像化は1980年の『レイズ・ザ・タイタニック』以来で、この際脚本に大幅に勝手に設定に手を加えられたあげく、映画は駄作と酷評されたので、カッスラーは25年間、『ダーク・ピット』作品の映画化の打診を断り続けた。

今作もまた、勝手に制作会社が脚本を変えたことにカッスラーは腹を立てたようなので、もう『ダーク・ピット』シリーズの映像化は望めないかもしれない・・・。


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