『麗しのサブリナ』
1954年アメリカ
原題:Sabrina
監督:ビリー・ワイルダー
脚本:ビリー・ワイルダー
サミュエル・テイラー
アーネスト・レーマン
原作:サミュエル・テイラー『麗しのサブリナ』
音楽:フレデリック・ホランダー
出演:オードリー・ヘプバーン
ハンフリー・ボガート
ウィリアム・ホールデン
ジョン・ウィリアムズ
ウォルター・ハンデン
マーサ・ハイヤー
ジョーン・ヴォーズ
マルセル・ダリオ
マルセル・ヒレール
フランシス・X・ブッシュマン
ケイ・リール
エレン・コービー
マージョリー・ベネット
『麗しのサブリナ』イントロダクション
ニューヨークから50キロ離れたロングアイランドの豪邸にある少女が住んでいた。
その屋敷では大勢の人が働いていた。
庭師はもちろんのこと、樹木医も従事。
ボート専門の人は春にはボートを水に浮かせ、冬には船底の修理を。
ほかにも様々な専門家がいる。
屋外のテニスコートと室内のテニスコートや、屋外プールと室内プールも。
庭にある小さな池の管理をする係の仕事は、ジョージという名の金魚の世話だった。
トーマス・フェアチャイルド(ジョン・ウィリアムズ)という名の運転手は、新型の車と一緒にイギリスから来た。
フェアチャイルドは腕の良い運転手で、8台の車を任されていた。
彼にはサブリナ(オードリー・ヘプバーン)という娘がいた。
さてヨットレースの前日のパーティは、ロングアイランドの30年にわたる伝統通り、ララビー家が主催した。
ララビー家がパーティを催す夜は、雨は降らなかった。
ララビー家は4人家族。
父親と母親、それに二人の息子。
モードとオリバー(ウォルター・ハンデン)は1906年に結婚。
結婚祝いの贈り物にはニューヨーク市内の別邸と、このロングアイランドの邸宅があった。
別邸は高級デパートに改装された。
長男のライナス(ハンフリー・ボガート)はエール大学出身。
母校に5000万ドル寄付しそうな卒業生に同窓生から選ばれた。
次男のデビッド(ウィリアム・ホールデン)は東部の名門大学を短いあいだに転々とした。
その後さらに短い期間の結婚をいくつか経験し、現在は有名なポロ・プレーヤーだが、ライナスの扶養家族として税務署に申告されている。
ここロングアイランドの生活は優雅で楽しく、島で最も天国に近いところと言われていた。
サブリナはそのララビー家の次男デビッドに、昔から密かに恋をしていた。
プレイボーイのデビッドは、パーティーで大銀行の頭取令嬢グレッチェン(ジョン・ヴォーズ)に夢中でダンスを踊っている。
屋敷から離れた木陰からそれをのぞいていたサブリナだったが、どうにもつらくて見ていられない。
傷心のサブリナは車庫に忍び込み、8台ある自動車のすべてのエンジンをかけ、自殺を図る。
そこにライナスがやってきて、サブリナを助ける。
サブリナはデビッドを忘れるためにも、父トーマスから薦められていたパリに留学する。
それから2年。
帰ってきたサブリナは、見違えるような美女となっていた。
そのサブリナを一目見てデビッドは惚れこんでしまう・・・。
主演オードリー・ヘプバーン。大富豪の兄弟と、運転手の娘サブリナとの恋の騒動を描くビリー・ワイルダー監督の傑作ロマンティック・コメディー。『麗しのサブリナ』
『ローマの休日』で大成功を収めたオードリー・ヘプバーンが次回作として出演した作品。
アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞し、細身のオードリーにあわせて作られたズボンが「サブリナパンツ」と呼ばれて大流行するなど、大ヒットを記録した。
また、当時の大スターであるハンフリー・ボガートやウィリアム・ホールデンが共演したことでも話題となった。
こちらの作品もどうぞ!
≫映画評『ティファニーで朝食を』ニューヨークを舞台に、オードリー・ヘプバーンが自由奔放な女性を演じ、今も多くの人から愛されるラブ・ストーリー
コメント