映画評『レディ・プレイヤー1』あまたのキャラが登場することが実現した夢の映画「俺はガンダムで行く!」

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『レディ・プレイヤー1』
原題:Ready Player One
原作:アーネスト・クライン
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:アーネスト・クライン
   ザック・ペン
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:タイ・シェリダン
   オリヴィア・クック
   ベン・メンデルソーン
   T・J・ミラー
   サイモン・ペグ
   マーク・ライランス

『レディ・プレイヤー1』イントロダクション

西暦2045年、環境汚染や気候変動、そして政治の機能不全により、世界は荒廃していた。

そのため、スラム街で暮らさざるを得ない人類の多くは、「オアシス」というVR世界に現実逃避し入り浸っていた。

オハイオ州コロンバス在住の主人公ウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)もそんなオアシスの住人の一人で、パーシヴァルと名乗ってオアシス内のゲームで活躍していた。

現在パーシヴァルはじめ多くのプレイヤーたちが挑戦しているのが、「アノラック・ゲーム」だった。

それはオアシスの創始者のひとりであるジェームズ・ハリデー(マーク・ライランス)が亡くなった後公表された彼の遺言により、ゲーム内に隠された3つの鍵を手に入れた勝者に、オアシスの所有権と5000億ドルのハリデーの遺産が授与されるというものだった。

ハリデーがオアシス内に隠したとされるアイテム「イースターエッグ」を手に入れるために募ったプレイヤーたちは、エッグハンター=ガンターと呼ばれるようになり、ガンターたちは鍵を手にするため毎日のように関門となるゲームに挑んでいた。

だが、第1の鍵すらまだ誰も見つけられないまま5年が経過していた。

第1の鍵を入手するためのレースゲームを、パーシヴァルはもちろん、誰もクリアできないでいたのだ。

そして今日もパーシヴァルはオアシス内の相棒エイチ(リナ・ウェイス)とともに、あまたのガンターたちと愛機のデロリアンに乗って挑戦する。

そこにハイ・ランカーのアルテミス(オリヴィア・クック)もAKIRAの金田バイクで乱入。

ゴール目前でキングコングに妨害され、今回も勝者はだれもいなかった。

レース後、パーシヴァルは、オアシス内のハリデー記念館を訪れる。

そこはもう誰も興味を示さず、パーシヴァルくらいしか来る者はいなかった。

そこで丹念にハリデーの過去の記録を探るうち、パーシヴァルはゲーム攻略のヒントを見つけ出す・・・!

あまたのキャラの登場が実現した夢の映画『レディ・プレイヤー1』

「俺はガンダムで行く!」

本作には1980年代から90年代の映画・ドラマ・アニメ・ゲームからたくさんのキャラクターが登場する。

アメリカの作品のみならず、日本の『ガンダム』や『ゴジラ』、『AKIRA』、『カウボーイ・ビバップ』などに登場する乗り物や兵器などがここまで怒涛の出演をキメることなど、誰が想像できただろうか。

アイアンジャイアントとガンダムがメカゴジラと戦い、モータルコンバットやスポーンのキャラクターが荒野を疾駆する。

ゲームの鍵が映画『シャイニング』になっていて、作中はまんまコピーしたかのようにそのままの映像に主人公たちが入り込む。

これは作中のVR世界「オアシス」が何でもありの設定で、プレイヤーたちはアバターとして、バットマンにでもスーパーマンにでもなれるのだ。

ゲーム内では様々なアイテムや乗り物も用意されていて、それらは1980年代~90年代の映像作品・ビデオゲーム作品から引用されている。

ギーク(オタク)には堪らない夢の世界・オアシスをビジュアライズするのは、版権整理が尋常でなく大変だったと思われるが、これを実現してくれたスピルバーグ監督はじめスタッフの皆さんには感謝の念しかない。

もちろん出てくるキャラクターがわからなくても、主人公たちがチームで力を合わせてオアシス世界を我が物にせんとたくらむ悪役から世界を守る、という王道の物語で、みんなが楽しめる内容になっているので心配はない。

いまだにこういったアクション・アドヴェンチャー・ムービーが撮れるのはスピルバーグ、まだまだ元気である。

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