映画評『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』“亜州影帝”チョウ・ユンファと“香港四大天王”のひとりアーロン・クォック共演のクライム・サスペンス!

ピストル 向けられた銃口 映画評
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『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』
2018年香港・中国
英題:Project Gutenberg
監督:フェリックス・チョン
脚本:フェリックス・チョン
音楽:タイ・ワイ
出演:チョウ・ユンファ
   アーロン・クォック
   チャン・ジンチュー
   リウ・カイチー
   ジョイス・フェン
   キャサリン・チョウ
   アレックス・フォン
   ジャック・カオ
   カール・ン
   デオン・チャン
   ジャスティン・チャン
   デビッド・ワン

『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』イントロダクション

偽造画家のレイ・マン(アーロン・クォック)は、タイで逮捕され身柄を香港警察に引き渡されたのち、2年前に世界を震撼させたニセ札偽造グループへの関与と事件の容疑を賭けられていた。

現在もその偽札事件については解決しておらず、事件を追うホー警部補(キャサリン・チョウ)は、ニセ札偽造グループの首謀者で正体不明の「画家」と呼ばれる男について、レイを尋問する。

だが、レイは自分がここにいることがばれたら、「画家」に殺される、香港警察も全滅すると脅えていた。

レイの必死の訴えも、警察は取り合わない。

レイは夢の中で見る。

「画家」が警察官に変装し、警察署に忍び込み、署を爆破するところを。

ホー警部補たちは、睡眠薬を使ってレイを眠らせ、彼のDNAを採取、過去の事件現場に残されたDNAと一致したことから司法取引を持ち掛け、それを餌に「画家」をおびき寄せようとする。

その話し合いの最中、ホー警部補の父ホー副所長(アレックス・フォン)が現れ、高名な美術家ユン・マン(チャン・ジンチュー)がレイの身柄を引き取りに来たというのだった。

かつて画家に愛する婚約者を殺されたユンは、ホー親子から、レイが「画家」についての情報を洗いざらい話せば釈放する、という条件を飲み、レイに話を聞こうとする。

レイは警察の取調室で、これまでかたくなに拒んでいた自白を始める。

それは1985年のことだった。

バンクーバーで知り合い、恋に落ちたユンとレイは二人ともまだ駆け出しの画家で、絵が売れず貧しい生活を送っていた。

だんだんとユンは画家として才能が認められていく一方、レイは芽が出ない。

ユンは自分の絵を絶賛し、正式に契約しようと求めてきたロク(カール・ン)という男に、契約するならレイも一緒に、と話を断ってしまう。

いっぽうでレイはユンの才能に嫉妬し、ついには絵の複製画に手を出し、二人は別々の道を歩むことになる。

レイは皮肉にも贋作画家として世間に認められていく。

そんなレイの複製画をみた一人の男(チョウ・ユンファ)が、レイに直接会いたい、とレイのエージェントに伝える・・・。


“亜州影帝”チョウ・ユンファと“香港四大天王”のひとりアーロン・クォック共演のクライム・サスペンス!『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』

2018年公開の、香港・中国の合作映画で、派手なガンアクションもあるクライム・サスペンス。

“亜州影帝”チョウ・ユンファと“香港四大天王”のひとりアーロン・クォックが共演する。

監督は『インファナル・アフェア』シリーズの脚本家フェリックス・チョン。

偽造画家のレイはタイで逮捕され香港に護送されるが、かつての恋人で高名な美術家ユンによって釈放される。

レイは画家としての成功を目指していたがなかなか認められず、ついには絵画の偽造に手を出してしまう。

そして「画家」と名乗る男に腕を認められ、国際的な偽札偽造に手を染めることになってしまう。

『男たちの挽歌』シリーズで魅せたチョウ・ユンファのガン・アクションはここでも健在。

弱冠凝った設定と構成が映画としては分かりにくいところもあるが、哀愁のあるストーリーと映像美は、今となっては香港映画最後のきらめきかもしれない。


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