『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』
2003年アメリカ
原題:Once Upon A Time In Mexico
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
音楽:ロバート・ロドリゲス
出演:アントニオ・バンデラス
ジョニー・デップ
サルマ・ハエック
ミッキー・ローク
エヴァ・メンデス
ダニー・トレホ
エンリケ・イグレシアス
マルコ・レオナルディ
チーチ・マリン
ルーベン・ブラデス
ウィレム・デフォー
『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』イントロダクション
CIA捜査官のサンズ(ジョニー・デップ)は酒場での食事中、ある伝説の男エル・マリアッチ(アントニオ・バンデラス)の噂を耳にしていた。
そのマリアッチは、かつて愛する女性カロリーナ(サルマ・ハエック)と幸せに暮らしていたが、マルケス将軍(ジェラルド・ヴィジル)に襲撃され、カロリーナを殺された。
マリアッチは仲間たちと復讐に立ち上がり、マルケスを討ち果たしたはずだったが、マルケスは生き延びていた。
そして今、マリアッチは日々、悲しみに暮れて生きている、と。
メキシコで不穏なクーデターのたくらみがあり、それを阻止するために活動していたサンズは、このマリアッチに協力を依頼する。
仲間を再び集め、クーデターの首謀者である麻薬王バリヨ(ウィレム・デフォー)と彼の実行部隊となっているマルケス将軍を倒そう、と。
承諾し、再びギター=銃を手にするマリアッチとその仲間たち。
だが一方、サンズはサンズでこの機に乗じ、別のたくらみがあるようだった・・・。
アントニオ・バンデラス×ジョニー・デップの危険で熱い競炎!『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』
ロバート・ロドリゲス監督による、『エル・マリアッチ』(1992年)、『デスペラード』(1995年)に続くマリアッチ三部作の最終章が、この『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』だ。
三部作を通して主人公のアントニオ・バンデラスのバリバリ・メキシカンな風貌に加えて今回は、ジョニー・デップが参戦。
二人の濃い演技の熱い共演は熱すぎて“競炎”と呼んでも過言ではない。
マリアッチ三部作の特徴といえば、アントニオ・バンデラスが演じるマリアッチをはじめ、その仲間たちがぶっ放すギター型の銃やマシンガン、果てはバズーカなど、バカバカしいまでの小道具と細かいカットをスピーディに積み重ねたアクションシーンや銃撃戦が特徴。
この『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』でも、もちろんそれは健在だ。
ロバート・ロドリゲスといえばこのマリアッチ三部作のほかには、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996年)や『パラサイト』(1998年)といったゾンビものも傑作で、低予算でも唐突に物語に引き込む勢い、自分で編集までやるこだわりがフィルムを熱くする。
ほかにも『スパイキッズ』シリーズの監督も務め、バカバカしさとクオリティの両立には定評がある。
コミック原作の『シン・シティ』も原作独自の世界観を見事にフィルムに落とし込み、アメコミ原作もの映画の新境地を開いた。
スタッフロールを見るとわかるが、ロバート・ロドリゲスは監督のほか自分で脚本や音楽、編集も担当する多彩な才能の持ち主。
『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』のストーリーは、ペラペラなのだが、前述のとおり、笑ってしまう小道具の使い方や、魅力的な銃撃シーンの積み重ねで100分の上映時間を飽きさせることなく魅せる。
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