映画評『エンド・オブ・ホワイトハウス』北朝鮮のテロリストに占拠されたホワイトハウスを取り戻せ!

星条旗 映画評
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『エンド・オブ・ホワイトハウス』
2013年アメリカ
原題:Olympus Has Fallen
監督:アントワーン・フークア
脚本:クレイトン・ローテンベルガー
   カトリン・ベネディクト
音楽:トレヴァー・モリス
出演:ジェラルド・バトラー
   アーロン・エッカート
   モーガン・フリーマン
   リック・ユーン
   アンジェラ・バセット
   アシュレイ・ジャッド

『エンド・オブ・ホワイトハウス』イントロダクション

マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は、シークレット・サービスとしてアメリカ大統領一家の警護任務に就いていた。

だが吹雪のクリスマスの夜、不慮の事故によって大統領夫人を死なせてしまった。

一年半後。

マイクは夫人の命を守れなかった責任を一人で抱え、現場任務から退き、財務省でのデスクワークに異動していた。

アメリカ合衆国独立記念日の翌日、7月5日。

韓国のイ・テウ首相(ケオン・シム)が訪米する。

合衆国大統領ベンジャミン・アッシャー(アーロン・エッカート)とイ・テウ首相の会談の最中、国籍不明の対地攻撃機AC-130がワシントンD.C上空に侵入、空域から退去するよう警告する2機のF-22戦闘機をガトリング砲で撃墜すると、ホワイトハウス周辺に無差別射撃を行い、あたりは阿鼻叫喚に包まれた。

緊急事態にアッシャー大統領とイ・テウ首相はホワイトハウスの地下・核シェルター=バンカーに避難する。

AC-130は緊急発進してきたF-22に撃墜されるが、混乱のなか、観光客に紛れ込んでいたテロリストたちが自爆攻撃、ホワイトハウスの門が爆破される。

次いで正体不明の武装テロ集団が出現、ホワイトハウスに乗り込み奇襲攻撃をかけ、次々とシークレットサービス達を倒していく。

財務省で異変を察知したマイクはホワイトハウスに駆けつけるが、その状況に為すすべなく、ホワイトハウス内に一時退避を余儀なくされる。

バンカー内では別の危機に襲われていた。

韓国側の首相警護チーム・リーダーのカン・ユンサク(リック・ユーン)が実はテロリストの親玉で、ホワイトハウス内部のシークレットサービスの一部とも内通、バンカー内を制圧してしまう。

大統領の身柄も捕縛され、ここにホワイトハウスは完全に陥落してしまった。

大統領を人質に取ったカンは日本海周辺に展開する第7艦隊と在韓米軍の撤退を要求、見せしめにイ・テウ首相をためらいなく射殺する。

半壊に死屍累々のホワイトハウスのなかで、テロリストに立ち向かえるのはマイク・バニングただ一人となった。

マイクは今度は守るべきものを守る使命を達成するため、ホワイトハウス内部にもぐりこんでいく・・・。

北朝鮮のテロリストに占拠されたホワイトハウスを取り戻せ!『エンド・オブ・ホワイトハウス』

アメリカ合衆国の象徴、ホワイトハウスが北朝鮮のテロリストに占拠され、大統領まで人質にされたなか、単身主人公がテロリストに立ち向かうアクション・サスペンス映画。

占拠されたホワイトハウス内で、ハイド&シークしながら少しずつテロリストたちの戦力を削っていくのは、今どきのコンピューター・ゲームのシナリオのようでもある。

その分、スリルはたっぷりだ。

また、アメリカの大統領が暗殺されたり、機能遂行できなくなった場合の保証機構がチャンと準備されている描写があるのも現代映画らしくていい。

今回テロリストは大統領を人質に、第7艦隊と在韓米軍の撤退を要求する。

国の象徴である大統領の命を救うには、テロリストの要求を呑むしかないが、だがそうすれば朝鮮半島で北と南の戦火の口火が開かれてしまう。

大統領、副大統領の二人が囚われ、その地位を代行するのはモーガンフリーマン扮するアラン・トランブル下院議長。

国防長官とのものごとの優先順位の違いで生じる軋轢も政治劇ぽくてよい。

それにしてもジェラルド・バトラー扮するマイク・バニング特別捜査官の無双ぶりはファンタジーぎりぎりだ。

(まあ、そうでなくては映画として話は進まないのだけれども)

見ていてこちらの身にも力が入る緊迫感がラストまで続く。

にしても北朝鮮を明らかに仮想敵としたこの映画の設定、ちょっとやりすぎじゃない?(笑)

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