『オリエント急行殺人事件』
2017年アメリカ
原題:Murder on the Orient Express
監督:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
原作:アガサ・クリスティ『オリエント急行の殺人』
音楽:パトリック・ドイル
出演:ケネス・ブラナー
ペネロペ・クルス
ウィレム・デフォー
ジュディ・デンチ
ジョニー・デップ
ジョシュ・ギャッド
デレク・ジャコビ
レスリー・オドム・Jr
ミシェル・ファイファー
デイジー・リドリー
『オリエント急行殺人事件』イントロダクション
エルサレム、嘆きの壁を前に、三宗教三人の司教が容疑者となっていた。
嘆きの壁に安置された宝物が何者かによって盗まれたのだ。
見事な推理によってそれを解決したのは、灰色の脳細胞を持つ男、自称「おそらく世界一の探偵」エルキュール・ポワロ(ケネス・ブラナー)だった。
事件解決後、休暇を取りたいとポワロはオリエント急行に登場する。
手配をしてくれたのはポワロの友人で国際寝台車会社のブーク(トム・ベイトマン)だった。
豪華寝台列車オリエント急行での旅が始まると、ポワロに接近してくる人物がいた。
アメリカの富豪で、悪い噂の絶えない男エドワード・ラチェット(ジョニー・デップ)だった。
ラチェットは、自分に脅迫状が届き、何者かに命を狙われており、ポワロに警護を依頼したが、ポワロは「顔が気に入らない」とそれを断る。
その晩のことだった。
ラチェットが殺される。
体には12の刺し傷があった。
ブークに事件の解決を依頼されるポワロは、乗客に事情聴取を始める。
容疑のある一等寝台車の乗客は、身分も職業も、多岐にわたっていた。
宣教師のピラール・エストラバドス(ペネロペ・クルス)、自称ドイツで教授をしているゲアハルト・ハードマン(ウィレム・デフォー)、ドラゴミロフ侯爵夫人(ジュディ・リンチ)とそのメイドのヒルデガルデ・シュミット(オリヴィア・コールマン)、殺されたラチェットの秘書のヘクター・マックイーン(ジョシュ・ギャッド)、ラチェットの執事エドワード・ヘンリー・マスターマン(デレク・ジャコビ)、医師のドクター・アーバスノット(レスリー・オドム・Jr)、未亡人のキャロライン・ハバード(ミシェル・ファイファー)、家庭教師のメアリ・デブナム(デイジー・リドリー)、自動車のセールスマンのビニアミノ・マルケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)、攻撃的な性格のルドルフ・アンドレニ伯爵(セルゲイ・ポルーニン)とその夫人エレナ(ルーシー・ボイントン)、ソニア・アームストロング(ミランダ・レーゾン)、そして車掌のピエール・ミシェル(マーワン・ケンザリ)。
彼らには皆アリバイがあり、そして同時に、皆が容疑者たりえた。
背景に過去の別の殺人事件の影を抱えて、ポワロは事件に挑む・・・。
列車内で起きた殺人事件・・・容疑者は乗客全員?アガサ・クリスティの代表作を豪華俳優陣で映画化!『オリエント急行殺人事件』
著名な推理作家アガサ・クリスティの原作を、ケネス・ブラナーが監督・主演、アカデミー賞クラスの超豪華俳優陣で固めて映画化。
『オリエント急行殺人事件』はこの2017年版以前に、1974年にもこれまた当時の豪華キャストで映画化されている人気作だ。
殺人の舞台は動く列車のなか、容疑者は同じ寝台列車に乗る全員、そして誰もがアッと驚く犯人の正体。
犯人の殺人の動機に近づくにつれ、ポワロは法と正義のあいだで板挟みになっていくという、一筋縄ではいかないストーリー展開とテーマ。
オールタームベストなミステリー小説を、美しい映像でケネス・ブラナーは描き出した。
とはいえ、前述の1974年版を超えたかと言われれば、「まあ絵が21世紀なりにきれいになったよね」くらいで、新しいものがないといえばない。
ラストには次回作(ナイル殺人事件)につながるシーケンスがあり、それは期待感をあおる。
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