『オリエント急行殺人事件』
1974年イギリス・アメリカ
原題:Murder on the Orient Express
監督:シドニー・ルメット
脚本:ポール・デーン
原作:アガサ・クリスティー『オリエント急行殺人事件』
音楽:リチャード・ロドニー・ベネット
出演:アルバート・フィニー
リチャード・ウィドマーク
アンソニー・パーキンス
ジョン・ギールグッド
ショーン・コネリー
ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ウェンディ・ヒラー
レイチェル・ロバーツ
ローレン・バコール
イングリッド・バーグマン
マイケル・ヨーク
ジャクリーン・ビゼット
コリン・ブレイクリー
デニス・クイリー
ジャン=ピエール・カッセル
ジョージ・クルーリス
マーティン・バルサム
『オリエント急行殺人事件』(1974年)イントロダクション
1930年、アメリカ・ニューヨーク。
ロングアイランドに住む大富豪アームストロング家に何者かが侵入、家を荒らしたうえ、一人娘が誘拐された。
アームストロングは犯人に20万ドルという多額の身代金を払ったにもかかわらず、娘は遺体となって発見される。
ショックで夫人は亡くなり、アームストロングもまた拳銃自殺を遂げた。
やがて犯人と思しき男が逮捕されたが、確たる証拠がないことから釈放される。
それから5年の歳月が流れた。
名探偵エルキュール・ポワロ(アルバート・フィニー)は、トルコのイスタンブールにいた。
ある事件のためにロンドンへ向かうために、アジアとヨーロッパを結ぶ大陸横断鉄道“オリエント急行”に乗り込もうとしていたのだ。
しかし、オフシーズンにもかかわらず、この日すべての寝台車は満席で、ポワロは古い友人で鉄道会社重役のビアンキ(マーティン・バルサム)に口を聞いてもらい、なんとか席を確保してもらう。
ポワロの席は、アメリカの大富豪ラチェット・ロバーツ(リチャード・ウィマーク)の秘書ヘクター・マックイーン(アンソニー・パーキンス)と同室だった。
さてイスタンブールを出発したオリエント急行は、目的地のフランス・カレーに向けて、序盤は順調な旅を続けていた。
だが二日目の深夜、線路が降り続いた雪で埋まってしまい、列車は立ち往生してしまい、そのまま朝を迎える。
ラチェット・ロバーツの執事エドワード・ベドーズ(ジョン・ギールグッド)は、主人の部屋にいき声をかけるが、返事がない。
訝しんだベドーズは車掌のピエール・ミシェル(ジャン=ピエール・カッセル)に部屋の鍵を開けてもらったところ、なんとそこには、ロバーツの遺体が転がっていた。
慌てて医者コンスタンティン(ジョージ・クールリス)が呼ばれ、ポワロも駆けつける。
ロバーツの遺体には、刃物で刺された跡が12もあった。
またロバートの部屋の灰皿からは、燃やされた手紙の残りかすがあり、そこには5年前に誘拐されて殺害されたアームストロングの娘の名前が記されていた。
ポワロは、最初は鉄道警察の仕事だと拒んでいたが、ビアンキの頼みを受け、事件の解明に乗り出す・・・。
ミステリーの女王アガサ・クリスティーの名作を映画化。国際列車オリエント急行で起きた殺人事件をめぐり、名探偵ポワロが事件の真相を追う!『オリエント急行殺人事件』(1974年)
ミステリーの女王アガサ・クリスティーの傑作ミステリー。
この1974年版のあとに、2017年にもケネス・ブラナー監督で同名映画が製作されている。
1930年代、アジアとヨーロッパを結ぶ国際列車オリエント急行でおきた殺人事件をめぐり、名探偵エルキュール・ポワロが事件の真相を追う。
シドニー・ルメット監督のユーモアを交えた演出、ショーン・コネリー、ローレン・バコールはじめ名優たちの見事なアンサンブルが高く評価され、イングリッド・バーグマンがアカデミー助演女優賞を受賞している。
こちらの作品もどうぞ!
≫映画評『オリエント急行殺人事件』列車内で起きた殺人事件・・・容疑者は乗客全員?アガサ・クリスティの代表作を豪華俳優陣で映画化!
コメント