映画評『昼下がりの情事』私立探偵の娘と大富豪のプレイボーイの恋の駆け引きを描くビリー・ワイルダー監督のロマンチック・コメディー!

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『昼下がりの情事』
1957年アメリカ
原題:Love in the Afternoon
監督:ビリー・ワイルダー
脚本:ビリー・ワイルダー
   I・A・L・ダイアモンド
原作:クロード・アネ『アリアーヌ』
音楽:フランツ・ワックスマン
出演:ゲイリー・クーパー
   オードリー・ヘプバーン
   モーリス・シュヴァリエ

『昼下がりの情事』イントロダクション

ここはフランスのパリ。

ロンドン、ニューヨーク、東京に似た大都市だ。

違うところは、パリの人はよく食べ、愛を確かめ合う。

程度は別として、それは頻繁だ。

いつでもどこでも愛し合う。

セーヌの左岸で、右岸で、その間で。

昼も、夜も。

肉屋さんも、パン屋さんも、葬儀屋さんも。

走っていても、じっと座ったままでも。

プードルも、ツーリスト(旅行者)も。

将軍も、ときには実存主義者たちも。

老いも若きも。

夫婦の愛、そして情事・・・。

私立探偵のシャヴァス(モーリス・シュヴァリエ)は浮気調査をX氏(ジョン・マッギーバー)から依頼され、ホテル・リッツの外で夜通しある部屋を見張っていた。

夕方6時を回ったころ、果たしてその部屋へ、X氏の妻が姿を現す。

浮気の現場だ。

相手はアメリカの大富豪・フラナガン氏(ゲイリー・クーパー)。

シャヴァスは二人が抱き合っているところを望遠カメラでとらえる。

X氏がシャヴァスの事務所へ浮気調査の結果を聞きに現れると、シャヴァスは写真を見せて浮気の状況の一部始終を報告した。

怒りに震えるX氏はフラナガンを射殺しようとホテル・リッツに向かう。

シャヴァスには一人娘のアリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)がいた。

アリアーヌは父の事務所で事件を盗み聞ぎするのを楽しみにしており、X氏の件も隣の部屋で聞いていた。

これは大変、と警察に電話するが、「まだ起きていない事件で警官は出せない」と取り合ってくれない。

仕方なくアリアーヌはひとりホテル・リッツに向かい、フラナガンの部屋に忍び込み、事情をフラナガンとX夫人に話した。

X氏がピストルをもって乗り込んできたところを、機転を利かせたアリアーヌがX夫人と入れ替わり、殺人事件は未遂に終わった。

危ういところを助かったフラナガンは、アリアーヌと翌日の午後、会う約束をする・・・。

私立探偵の娘と大富豪のプレイボーイの恋の駆け引きを描くビリー・ワイルダー監督のロマンチック・コメディー!『昼下がりの情事』

名曲「魅惑のワルツ」も有名な、名匠ビリー・ワイルダー監督の演出が冴えるロマンチック・コメディーの名作。

オードリー・ヘプバーン、ゲイリー・クーパー共演。

私立探偵の娘で、パリで音楽を学ぶアリアンヌは、父親の調査依頼に出てくるアメリカの大富豪フラナガンが気になって仕方がない。

アリアンヌは、フラナガンが人妻と泊まっているホテルに忍び込むが、偶然危機を救って知り合いになり、フラナガンも彼女に夢中になってしまう。

初恋だが背伸びしてフラナガンを翻弄するアリアンヌと、百戦錬磨のプレイボーイだが勝手が違いふらりふらりと自分の手を逃れて思い通りにならないアリアンヌにしだいに本気になっていくフラナガン、二人の恋のやり取りを丁寧に描いている。

この作品が撮られたとき、オードリー・ヘプバーンは28歳、ゲイリー・クーパーは56歳と、まるで親子ほどの年の差だった。

オードリー・ヘプバーンがビリー・ワイルダー監督と組むのは『愛しのサブリナ』(1954年)に次いで2作目。

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