『レ・ミゼラブル』
2012年イギリス・アメリカ
原題: Les Miserables
監督:トム・フーパー
脚本:ウィリアム・ニコルソン
アラン・ブーブリル
クロード=ミシェル・シェーンベルク
ハーバート・クレッツマー
原作:ビクトル・ユーゴー(小説)
アラン・ブーブリル(ミュージカル)
クロード=ミシェル・シェーンベルク(ミュージカル)
音楽:クロード=ミシェル・シェーンベルク
出演:ヒュー・ジャックマン
ラッセル・クロウ
アン・ハサウェイ
アマンダ・サイフリッド
エディ・レッドメイン
ヘレナ・ボナム=カーター
サシャ・バロン・コーエン
アーロン・トヴェイト
『レ・ミゼラブル』イントロダクション
1815年。
フランス革命の勃発から26年、フランスでは王政が復活していた。
たった一個のパンを盗んだ罪で19年間投獄され、強制労働に従事していたジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、ようやく仮釈放となる。
自由の身とは言え、ひと月に一回は当局に出所しなければならない。
身分証には「危険人物」の烙印が押され、そのせいで行くあてもなく街を彷徨っていた。
ある時、教会で助けてもらい、一晩を過ごしたジャン・バルジャンだったが、明け方になると教会の銀食器を盗み逃亡する。
が、すぐに警察に捕まり、教会に連れてこられる。
「この食器はもらったものだ」
と警官にウソをついたジャン・バルジャン。
そんなジャンに、司教(コルム・ウィルキンソン)は、「たしかにこの食器はこの男にあげたものです」といい、さらに銀のコップまで差し出すのだった。
ジャンはこの司教の心に打たれた。
「彼は俺の魂に触れ、愛を教え、人として扱った。彼は俺を信頼し、兄弟と呼んだ。俺などに神の救いを求めてくれた。こんなことがあるか?」
「世間を憎んできた俺、いつも世間に憎まれて、心を石のように閉ざして、罪人のように生きてきた、それしかすべを知らなかった!」
そしてジャン・バルジャンは過去から決別し、生まれ変わることを自分に誓った。
8年後の1823年、モントルイユ。
ジャンは「マドレーヌ」と名前を変えて、工場の経営者にして市長となっていた。
だが、ある事件をきっかけに、警察官のジャベール(ラッセル・クロウ)と遭遇する。
ジャベールは、マドレーヌがかつて自分が担当しており行方をくらましたジャン・バルジャンではないかと、確信に近い疑念を抱き、マドレーヌを執拗に追うようになる。
また、工場で働いていたが、ふとしたことがきっかけで職を失い娼婦となっていたファンティーヌ(アン・ハサウェイ)と出会ったジャンは、病におかされていたファンティーヌから娘コゼット(アマンダ・セイフライド)を託される。
ジャンはコゼットを愛し、守り抜くことを誓ったが、ジャベールの追跡の手はせまり、世情も市民革命の嵐が激化していくのだった・・・。
フランスの文豪ビクトル・ユゴー原作のミュージカルを、豪華キャストと壮大なスケールで映画化した感動の名作!『レ・ミゼラブル』
ビクトル・ユゴーの同名小説を原作として、1980年代にロンドンで上演され、以後ブロードウェイほか世界各地でロングランされていたミュージカルを「完全映画化」と銘打った作品である。
ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイほか、豪華キャストと壮大なスケールの映像で大ヒットを記録した。
ゴールデングローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演女優賞を、アカデミー賞では助演女優賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、録音賞をそれぞれ受賞している。
監督のトム・フーパーは『英国王のスピーチ』(2010年)でもアカデミー賞を獲得した実力の持ち主。
『レ・ミゼラブル』は何度も映像化されているが、ミュージカルを映画化したものはこれがおそらく初である。
全編ほぼ歌唱で進むストーリーと、映画ならではのVFX、セットやメイクの豪奢さは、まさに圧巻である。
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