映画評『キス&キル』愛しの彼は殺し屋?危機また危機のラブ・サスペンス・アクション・エンタテインメント!

ポップコーン 映画評
スポンサードリンク

『キス&キル』
2010年アメリカ
原題:Killers
監督:ロバート・ルケティック
脚本:ボブ・デローザ
   テッド・グリフィン
音楽:ロルフ・ケント
出演:アシュトン・カッチャー
   キャサリン・ハイグル
   トム・セレック
   キャサリン・オハラ

『キス&キル』イントロダクション

ジェン(キャサリン・ハイグル)は父のミスター・コーンフェルド(トム・セレック)と母ミセス・コーンフェルドと共にフランスはニースに旅行に来ていた。

ホテルでジェンは肉体美を惜しげもなくさらす男スペンサー・エイムス(アシュトン・カッチャー)に出会い、舞い上がる。

スペンサーはダイビングのためにビーチに向かっていたのだが、スペンサーもジェンを気に入ったようで、二人は食事の約束をする。

さて海に潜ったスペンサーは、海中からとあるクルーザーに忍び込むと、搭載してあるヘリコプターに爆薬を仕掛ける。

飛び立ったヘリは、空中で爆発する。

スペンサーの正体は殺し屋だったのだ。

その日二度目の出会いを果たしたジェンとスペンサーは、意気投合し、結婚する。

そして三年の月日が流れた・・・。

ジェンはコンピューター・ソフトの開発会社で順調にキャリアを積み、スペンサーは過去を隠したまま、殺し屋稼業からは足を洗い、今では開発コンサルタントとして普通の幸せな生活を過ごしていた。

スペンサーにとって大切なのは妻であり、ご近所づきあいであった。

それはスペンサーにとって、あこがれの暮らしだった。

だがある日、スペンサーのオフィスに一冊のフランス語の本が届く。

それを見たスペンサーの顔色がさっと変わる。

何故ならその本は、スペンサーが殺し屋だった時代の上司の指令に使われていた本だったからだ。

慌ててかつての上司に電話で連絡を取り、もう自分は関係ないというスペンサーだったが、かつての上司は「抜けることはできない」と冷たく言い放つ。

そこにミスター・コーンフェルドが現れ、フランス語の本を見つける。

その場をごまかしたスペンサーだったが、やがて次々に命を狙われるようになる。

しかもスペンサーには巨額の賞金が懸けられており、襲ってくるのも今まで仲良くしていたご近所さんや仕事仲間たちばかりだった。

巻き込まれたジェンと、スペンサーの逃亡が始まる・・・。

愛しの彼は殺し屋?危機また危機のラブ・サスペンス・アクション・エンタテインメント!『キス&キル』

B級映画なのは間違いないのだが、そこそこのレベルは保ったB級良作。

旦那が元殺し屋で、そのせいで命を狙われることになる夫婦におとずれる危機また危機。

序盤の結婚までのシークエンスがやや冗長かと思われるが、ジェンとスペンサー、ふたりのキャラクターを説明するためには、たしかにこのくらいの描写が必要かもしれない。

コメディとしてもいろいろ周到な脚本で、ゲロネタから高度なエスプリまで、用意は万端といった感じでこれはビールを片手に笑いの沸点を下げての鑑賞が吉。

とくにゲロネタは何度も出してくるのであきれかけたころに、物語とキャラクターに重大なポイントとなって使われることにもなるので気が抜けない。

こういった低予算コメディだと得てして予算とのかねあいで、どこかちゃちに見えてしまうシーンがあるものだが、そういった興覚めになるようなシーンも見当たらないのがポイント高め。

クソ映画に与えられるゴールデンラズベリー賞を、主演のアシュトン・カッチャーが受賞している。

こちらの作品もどうぞ!
≫映画評『ザ・メキシカン』ブラッド・ピット主演のロマンティック・コメディ・アクション

コメント

タイトルとURLをコピーしました