映画評『ジャンパー』行先、無制限――瞬間移動能力を持つ“ジャンパー”に待ち受けるのは、選ばれし者の宿命・・・。

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『ジャンパー』
2008年アメリカ
原題:Jumper
監督:ダグ・リーマン
脚本:サイモン・キンバーグ
   デヴィッド・S・ゴイヤー
音楽:ジョン・パウエル
出演:ヘイデン・クリステンセン
   レイチェル・ビルソン
   サミュエル・L・ジャクソン
   ジェイミー・ベル
   ダイアン・レイン
   マイケル・ルーカー
   テディ・ダン
   マックス・シエリオット
   アナソフィア・ロブ
   ジェシー・ジェームズ

『ジャンパー』イントロダクション

ミシガン州のある高校に、さえない少年デヴィッド(マックス・シエリオット)は通っていた。

冬のある日、デヴィッドは、昔から思いを寄せていた少女ミリー(アナソフィア・ロブ)に思い切って声をかけ、スノーボールをプレゼントする。

だがいじめっ子のマーク(ジェシー・ジェームズ)が横から現れ、スノーボールを奪い取ると、凍った川に投げ込んでしまう。

デヴィッドは意地になり、スノーボールを回収しようと凍った川に入った。

と、川の氷が割れ、デヴィッドは水の中に落ちてしまう。

もがき苦しみ、死を意識したデヴィッドはその時、瞬間移動の能力に目覚め、遠方の図書館に移動した。

デヴィッドはやがて、意識的にその特殊な能力を使えるようになる。

デヴィッドの母親は彼が5歳の時に失踪しており、父親はそれが原因で酒におぼれ、すぐ暴力をふるう。

そんな家庭に嫌気がさしていたデヴィッドは、今回のの川の事故を利用し、自分も母と同様失踪することにした。

だがミリーにだけは、あのスノーボールと書置きだけを残していく。

ニューヨークの安宿から再出発をはじめるデヴィッドは、瞬間移動の能力を使い、あちこちの銀行から金品を盗み始める。

ただ、良心の呵責からか「借ります」という書置きを残していった。

謎の強盗事件は警察の捜査が入るが、いっこうに解決の糸口はつかめない。

そこに、NSA(国家安全保障局)を名乗る男ローランド(サミュエル・L・ジャクソン)が現れ、興味を示す。

そして、8年の歳月が過ぎた。

デヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は、いまだに瞬間移動能力で盗みを繰り返しており、ニューヨークの高級アパートに居を構え、リッチな生活を送っていた。

世界各地を豪遊しては瞬間移動で帰ってくるデヴィッドのアパートに、ローランドが現れる。

ローランドはデヴィッドが8年前に最初の犯行で残した書置きをみせ、彼の犯行を示唆する。

デヴィッドはしらばっくれるが、ローランドは執拗に尋問を続ける。

身の危険を感じたデヴィッドは瞬間移動で逃れようとするが、なんとローランドはそれを読んでいたかのように電磁警棒でデヴィッドの動きを止め、尋問を再開した。

ローランドはデヴィッドを“ジャンパー”と呼び、黒幕の存在を尋ねるのだった・・・。


行先、無制限――瞬間移動能力を持つ“ジャンパー”に待ち受けるのは、選ばれし者の宿命・・・。『ジャンパー』

1992年にスティーヴン・グールドが発表した同名小説が原作である。

『ボーン・アイデンティティ』や『Mr.&Mrs.スミス』を手掛けたダグ・リーマンが監督をつとめ、スピーディでスリリングなアクションSF映画となっている。

ふいの事故から瞬間移動能力に目覚めた主人公デヴィッドは、そのまま事故を装い失踪し、盗みを繰り返しリッチな生活をおくるようになる。

だが謎のカルト集団“パラディン”に命を狙われ始める。

“パラディン”は執拗にデヴィッドを追い続け、世界中どこへでも現れる。

この逃避行が世界をまたにかけるため、世界中が撮影場所になり、ニューヨーク、エジプト、ローマをはじめ、日本でも撮影が行われた。

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