映画評『ヒート』アル・パチーノvsロバート・デ・ニーロ!二人のゴッドファーザー俳優対決!

映写機 映画評
スポンサードリンク

『ヒート』
1995年アメリカ
原題:Heat
監督:マイケル・マン
脚本:マイケル・マン
音楽:エリオット・ゴールデンサール
出演:アル・パチーノ
   ロバート・デ・ニーロ
   ヴァル・キルマー
   ジョン・ヴォイト
   トム・サイズモア
   ダイアン・ヴェノーラ
   エイミー・ブレネマン
   アシュレイ・ジャッド
   ウィリアム・フィクナー
   ナタリー・ポートマン
   ケヴィン・ゲイジ

『ヒート』イントロダクション

ロサンゼルスで白昼堂々、現金輸送車を狙う一団があった。

ニール・マッコーリー(ロバート・デ・ニーロ)率いる強盗団だ。

一味は二つのハイウェイに近い場所を選び、、事前に盗難した救急車を用意し、コンボイで現金輸送車に突っ込み、横転させ、乗っていた警備員を引きずり出す。

警察が駆けつけるまでを3分と計算し、周囲を警戒しながら仕事にかかる一団。

そして現金輸送車の中から、ある無記名証券を見つけると、逃亡にかかった。

そのさい、新入りのウェイングロー(ケヴィン・ゲイジ)が興奮して警備員のひとりを射殺してしまう。

ひとりを殺したなら、残りも始末せざるを得ない。

ニールは苦渋の決断で残りの警備員も射殺させると、一団を引き揚げさせた。

残されたのはしたいと、現金輸送車。

盗難救急車は爆破された。

事件後、捜査を担当することになったのはロサンゼルス市警のヴィンセント・ハナ警部補(アル・パチーノ)。

彼は優秀な警官ではあったが、仕事優先で家庭をかえりみることをしない人物だったため、3人目の妻ジャスティン(ダイアン・ヴェノーラ)は薬物依存から抜け出せず、連れ子のローレン(ナタリー・ポートマン)は情緒不安定であった。

ヴィンセントは事件現場から見事にニールのやり口を推理し、手がかりを集めさせた。

いっぽうニールは、報酬の山分けの際、警備員を殺したウェイングローを一味にはふさわしくないとして、抹殺しようとする。

そのさい、一時的に近づいてきたパトカーに気を撮られた隙に、ウェイングローに逃げられてしまう。

これがこの後の仕事に悪影響を及ぼすことになる・・・。

アル・パチーノvsロバート・デ・ニーロ!二人のゴッドファーザー俳優対決!『ヒート』

『ゴッドファーザーPARTⅡ』以来の共演となるアル・パチーノとロバート・デ・ニーロの二大俳優が宿命対決を見せる。

監督のマイケル・マンは1980年代の大人気ドラマ『特捜刑事・マイアミ・バイス』の製作総指揮・監督を務めた人物。

ドラマ内で登場する銃火器のリアルさやマニアックさでも定評がある。

当然、この『ヒート』でもキャラクターごとに設定された銃器やその取扱いはリアル。

なかでも約12分にわたって繰り広げられるニールたち強盗団とヴィンセントたちロス市警の銃撃戦は、この映画の最大の見せ場の一つだ。

映画の見所はなにもガンアクションに限ってはいない。

二人の主人公ヴィンセントとニールをはじめ、各登場人物にはそれぞれ重いドラマが設定されている。

ニールは名うての強盗団のリーダーを務めてはいるが、その私生活は孤独である。

たまたま知り合ったイーディ(エイミー・ブレネマン)と恋仲になるが、仕事とのはざまで苦しむことになる。

またヴィンセントも、腕利きの警部補であり、ニールを追い詰めていくが、家庭をかえりみず、2度の結婚は破たん。

3度目の結婚相手のジャスティンにも愛想をつかされようとしており、娘のローレンは情緒不安定の末、自殺未遂までおかす。

ともに相容れぬが、互いの実力を認め合い、対決してくニールとヴィンセント、二人の渋い男の生きざまをその目に焼き付けろ!

こちらの作品もどうぞ!
≫映画評『狼よさらば』チャールズ・ブロンソン男泣きのハードボイルド!

コメント

タイトルとURLをコピーしました