映画評『禁断の惑星』未知の惑星に降り立った宇宙船のクルーは、消息を絶ったはずの科学者とその娘、ロボットに遭遇する・・・映画史にその名を刻む名作!

映画 映画評
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『禁断の惑星』
1956年アメリカ
原題:Forbidden Planet
監督:フレッド・M・ウィルコックス
脚本:シリル・ヒューム
原案:アーヴィング・ブロック
   アレン・アドラー
音楽:べべ・アンド・ルイス・バロン
出演:ウォルター・ピジョン
   アン・フランシス
   レスリー・ニールセン
   ウォーレン・スティーヴンス
   ジャック・ケリー
   リチャード・アンダーソン
   アール・ホリマン
   ジョージ・ウォレス
   ボブ・ディックス

『禁断の惑星』イントロダクション

21世紀の終わり、地球の人々は月に降り立った。

2200年にはほかの惑星にも進出。

ハイパードライブの開発により、光速を超える航行も可能となった。

こうして人類は宇宙の征服に乗り出したのだった。

連邦巡洋艦C-57-Dは地球を離れて1年。

特別任務のためアルテア星系を目指していた。

地球をとびたって378日後、機長のジョン・J・アダムス(レスリー・ニールセン)率いる平均年齢24.6歳の若き乗組員たち19名は、主系列星アルテアをめぐる惑星・第4アルテアにいよいよ降り立つ。

この星には20年前、移民団が消息を絶っており、その生き残りはエドワード・モービアス博士(ウォルター・ピジョン)とその娘アルティラ・モービアス(アン・フランシス)の二人だった。

当初のアダムス達捜索隊の目的は、モービアス博士を地球に連れて帰ることだったが、モービアス博士はそれを拒否し、捜索隊にそのまま地球へ帰るように伝える。

だがアダムス達も黙って帰るわけにはいかず、第4アルテアの調査をすることになった。

モービアス博士も協力的で、彼が作った万能召使ロボット・ロビーがアダムス達を手伝う。

モービアス博士は、かつてこの惑星で栄えたクレル人という先住文明人の科学文化の研究に没頭していた。

魅力的なアルティラに捜索隊の若者たちは夢中になり、アダムスも例外ではなかった。

調査を進める捜索隊だったが、ある夜、何者かがC-57-Dに潜入し、装備を破壊する出来事が起きる。

アダムスはモービアス博士を疑うが、博士は関与を否定する。

そして博士はアダムスをある場所に案内する・・・。

未知の惑星に降り立った宇宙船のクルーは、消息を絶ったはずの科学者とその娘、ロボットに遭遇する・・・映画史にその名を刻む名作!『禁じられた惑星』

古いSF映画のポスターで、美女を抱えた黒いロボットの姿を見たことのある人は多いかもしれない。

このロボット・ロビーは長く愛されるキャラクターで、後年のSF映画に登場するロボットの始祖ともいえる。

ロビーのように、人格を持ち重要なサブキャラクターとして設定されたロボットは当時はじめてだっただけでなく、超光速宇宙船による恒星間航行や、地球から遠く離れた別星系の惑星を舞台としたSF映画は当時目新しく、この分野の草分けとなった。

1950年代のSF映画のなかでも特に傑作とされるこの作品。

深宇宙を開拓する宇宙船と、その艦長、相棒になるドクターというキャラクターは、のちの大人気テレビSFシリーズ『スタートレック』(1966年)のカーク艦長とドクター・マッコイにも影響を与えているかもしれない。

ヒロインのアルティラのコスチュームは、まるで水着のような薄着でスカート丈は超ミニ。

当時としては半裸ともいえるこのいでたちは、当時のパルプSFではよく見られたもので、当時新しいジャンルだったSFが低俗なものと煙たがられる要因の一つだった。

またこの『禁断の惑星』は純粋な電子音楽をとりいれた初の映画でもあった。

第29回アカデミー賞ではアカデミー視覚効果賞にノミネートされた。

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