映画評『ランボー』ベトナムの英雄ランボーに故国は冷たく・・・理不尽な迫害に怒り爆発、ひとりぼっちの軍隊が1000人相手に猛反撃!

カチンコ 映画評
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『ランボー』
1982年アメリカ
原題:First Blood
監督:テッド・コッチェフ
脚本:マイケル・コゾル
   ウィリアム・サックハイム
   シルヴェスター・スタローン
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:シルヴェスター・スタローン
   リチャード・クレンナ
   ブライアン・デネヒー
   ビル・マッキニー
   ジャック・スターレット
   マイケル・タルボット
   クリス・マルケイ
   ジョン・マクリアム
   アルフ・ハンフリーズ
   デヴィッド・カルーソ
   

『ランボー』イントロダクション

1981年12月、ワシントン州。

ベトナム帰還兵ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)は、とある湖畔の田舎道を歩いていた。

ベトナム時代の戦友の家がここにあるので、尋ねてきたのだ。

だが出迎えたのは彼の母親で、ランボーに対する態度も冷たい。

友人の行方を聞くと、1年前に癌で死んだ、という。

ベトナム戦争で撒かれた枯葉剤の影響だ、と。

ショックを受けるランボーは、ともの母親に写真を渡してこの地を去る。

ひとり歩き続けるランボーは、食事をとるためにホリデーランドという小さな町にたどり着く。

そのランボーに町の保安官ティーズル(ブライアン・デネヒー)が声をかける。

「あまりよそ者に入ってきてほしくないんだ」

ティーズルはランボーを、その薄汚れた身なりや顔つきから、トラブルを起こしそうだと判断し、パトカーに乗せ、町の外まで送って降ろす。

だがランボーは、そこから引き返してふたたび町に入ろうとした。

反抗的だとティーズルはランボーを浮浪罪とサバイバルナイフ所持の危険物所持罪で逮捕、町の保安官事務所に連行する。

保安官事務所でもランボーは不当な扱いを受け、保安官助手アーサー・ギャルト(ジャック・スターレット)らから過剰な暴力的取り調べを受ける。

それはランボーにかつてベトナムで受けた拷問の光景を脳裏によみがえらせた。

ギャルトたちの取り調べがもはや拷問じみてきたその時、ランボーは隙を突きギャルトら数名をあっという間に叩きのめし、サバイバルナイフを奪い返すと、事務所から逃走する。

通りがかりのバイクを奪ったランボーは、山林へと逃走する。

それをティーズルのパトカーが執拗に追ったが・・・。

ベトナムの英雄ランボーに故国は冷たく・・・理不尽な迫害に怒り爆発、ひとりぼっちの軍隊が1000人相手に猛反撃!『ランボー』

スタローンが『ロッキー』に続いて作り上げた、今なお人気のシリーズの記念すべき第1作目。

映画史に残るヒーローのひとり、ジョン・ランボー。

この作品によりスタローンは新たな当たり役のひとつを得て、アクション・スターとしての地位を不動のものとした。

サバイバルナイフにタンクトップとヘアバンド。

もはやアイコンとなったそのスタイルは、この作品から生まれた。

ベトナム帰還兵のランボーが平凡な田舎町に戦友を訪ねるも、身なりや顔つきだけで保安官に捕まったことから始まるストーリー。

優秀なグリーンベレーであったランボーが、身を守るため、たった一人で、警官や軍隊を相手に戦う。

1980年代当時の戦争帰還兵に対する偏見や、排他的な町の怖さなど、冒頭は、アメリカン・ニュー・シネマを彷彿とさせる展開。

原作ではランボーを追い詰める保安官ティーズルも実は朝鮮戦争の帰還兵だという設定があり、実は帰還兵対帰還兵というやるせない構図になっている。

単なるアクション映画ではない、人間ドラマにも注目だ。

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