映画評『エクスポーズ 暗闇の迷宮』相棒の死の真相を突き止めようと静かに捜査を進めるニューヨーク市警の刑事をキアヌ・リーヴスが演じる

映写機 映画評
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『エクスポーズ 暗闇の迷宮』
2015年アメリカ
原題:Exposed
監督:デクラン・デイル
脚本:ジー・マリク・リントン
音楽:カルロス・ホセ・アルバレス
出演:キアヌ・リーヴス
   アナ・デ・アルマス
   ミラ・ソルビノ
   クリストファー・マクドナルド
   ビック・ダディ・ケイン

『エクスポーズ 暗闇の迷宮』イントロダクション

アメリカ、ニューヨーク。

イラクに派兵された夫ホセ(イスマエル・クルス・コルドバ)の帰りを待つ若き美女イザベル(アナ・デ・アルマス)は、ある日刑務所から出所してきたばかりの義弟ロッキー(ガブリエル・バルガス)とその恋人とナイトクラブに出かける。

イザベルは一足先に帰ろうと地下鉄の駅に着き、ホームで電車を待っていたところ、結婚指輪を落としてしまい、さらには履いていたピンヒールのかかとが折れてしまう。

うんざりしながらホームに立っていると、白髪の老紳士が現れ、線路の上に浮遊し、また戻ってくる様を目の当たりにする・・・。

翌朝。

ニューヨーク市警の刑事スコッティ(キアヌ・リーヴス)は、相棒の刑事ジョーイが何者かに背中を刃物で刺され殺害された現場にいた。

同じく駆けつけたジョーイの妻ジャニン(ミラ・ソルヴィノ)を慰めつつ、スコッティはジョーイの死の真相を探ろうと静かに決意する。

しかしジョーイには悪い評判が付きまとっており、率直に言えば「ゲス野郎」・・・悪徳警官だった。

上司のゴールウェイ警部(クリストファー・マクドナルド)ら上層部も、この事件の捜査には消極的だった。

調べれば調べるほど、ジョーイの悪行が露見し、ひいては遺族年金が出ないかもしれないというのだ。

だが、ジョーイに人生の借りがあり、ジャニンたちとも家族ぐるみの付き合いがあるスコッティは、独自に捜査を進めることにする。

スコッティは、殺害現場に残されたジョーイの遺留品のカメラから、数枚の写真を気に留める。

その写真にはあのナイトクラブの出入り口でイザベルやロッキーらが数人が映っていた。

スコッティは写真に写っている品物の割り出しに乗り出す・・・。

相棒の死の真相を突き止めようと静かに捜査を進めるニューヨーク市警の刑事をキアヌ・リーヴスが演じる『エクスポーズ 暗闇の迷宮』

『マトリックス』シリーズで派手なアクションで爆発していたころのキアヌ・リーヴスが一転、相棒の死の真相を突き止めるために手さぐりで静かに捜査を進める刑事役を演じるサスペンス・スリラー映画。

『ノック・ノック』でもキアヌと共演したアナ・デ・アルマスがもう一人の主人公を演じる。

ニューヨーク市警の刑事スコッティは、相棒ジョーイを殺されその犯人を追うが、悪い噂のあったジョーイの事件に仲間の協力は得られない。

難航を極める捜査の唯一の手がかりは、ジョーイが撮った写真に写る謎の美女だけだった。

ひとりで捜査を進めようとするスコッティは、やがて徐々に危険な闇に迷い込む。

やっとたどり着いた暗闇の先には、衝撃の真実が待っていた・・・という筋立て。

犯罪ものだが派手なアクションはいっさいなく、静かにどろどろした状況に引きずり込まれていく感じはよくできているが、謎の現象の映像化は唐突感もあり、ちょっと違和感を覚える。

それが本作の謎を解く手がかりでもあるのだが、ラストの謎解きが俗なので、映画全体としてのがっかり感は否めない。

キアヌの話題性と、アナ・デ・アルマスの美しさのほかは点数が付けづらい。

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