映画評『フェイク』アル・パチーノvsジョニー・デップ!FBI捜査官とマフィアの攻防を描いた実話の映画化!

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『フェイク』
1997年アメリカ
原題:Donnie Brasco
監督:マイク・ニューウェル
脚本:ポール・アタナシオ
音楽:パトリック・ドイル
出演:アル・パチーノ
   ジョニー・デップ
   マイケル・マドセン
   ブルーノ・カービー
   アン・ヘッシュ

『フェイク』イントロダクション

ある酒場で、マフィアの一員である“レフティー”ベンジャミン・ルッジェーロ(アル・パチーノ)がチンピラと宝石の裏取引を行っていた。

だがその宝石はイミテーションであると、近くにいた“ドニー・ブラスコ”(ジョニー・デップ)が見破ったことから、レフティーはドニーを気に入り、マフィアに引き入れる。

だがドニーの正体は、ジョー・ピストーネという名前のFBI捜査官だった。

かねてからFBIはレフティーをマークしており、ジョーは彼に近づく機会を長いあいだうかがっていたのだった。

ジョーは巧妙に身分を隠したまま、レフティの所属するグループにも紹介され、うまく取り入ることに成功する。

いっぽうでジョーは妻との仲が不安定になっていった。

長年にわたる潜入捜査のために、なかなか家庭をかえりみることができず、3人いる娘たちの心はみな、ジョーから離れていた。

ジョーはマフィアの一員として活動する中で、FBIのバックアップを受け、少しずつ組織内での功績を高めていく。

ある時などは豪華クルーズ船を手配し、マフィアのボスに認められる。

しだいに成り上がりながらも、レフティーは相変わらず、先輩としてジョーの面倒を見ることに熱心だった。

ジョーの潜入捜査は成果を上げていき、次々にマフィアの悪事がFBIに明るみになっていく。

ある時催したパーティーが警察の手入れで台無しになる。

レフティーは組織内部に裏切り者がいると疑ったが、疑われたのはジョーではなかった。

ジョーはレフティーに目をかけられ、しだいにレフティーに友好的な情を抱くようになってしまい、マフィアのドニーとしての顔、ジョーというFBI捜査官としての顔、二つのあいだで苦悩するようになる・・・。

アル・パチーノvsジョニー・デップ!FBI捜査官とマフィアの攻防を描いた実話の映画化!『フェイク』

マフィアといえばこの役者アル・パチーノの出番だ。

そこにボチボチとハリウッド映画で役者をつとめはじめたジョニー・デップが挑む。

物語はマフィアの組織に潜り込んだFBI潜入捜査官の実話に基づく。

マフィアのボナンノ一家に6年間の長きにわたり“ドニー・ブラスコ”の変名で潜入し、一家の大量摘発に貢献したFBI連邦捜査局特別捜査官ジョー・ピストーネの手記が原作といえば原作だ。

小さな組織の、それこそパーキングメーター荒らしから、マフィア組織同士の抗争まで、“ドニー・ブラスコ”は組織の一員として疑われることなくその手腕を見込まれ、映画では、大量検挙のあとになっても、裏切り者だとは思われず、仲間だと信じられていた。

だが一方で、本当は愛し合いながらも傷つけあうしかなくなってしまったジョーの家庭についても映画は描く。

家庭から離れてしまったジョーの心を、妻は信じることができなくなる。

それとは裏腹に、アル・パチーノ演じるレフティーの友情がジョーの心を苛むのだ。

ラスト、レフティーのその後を暗示するかのように画面は暗転し、銃声が響く。

それはレフティーに下された裁断だったのか、それとも・・・?

マフィア組織の大量検挙に功績を上げたジョーだが、現在マフィアに50万ドルの懸賞金をかけられ、その身を隠しているという。

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