映画評『007/ダイヤモンドは永遠に』ボンド役にショーン・コネリーが復活したシリーズ7作目

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『007/ダイヤモンドは永遠に』
1971年イギリス・アメリカ
原題:Diamonds Are Forever
監督:ガイ・ハミルトン
原作:イアン・フレミング
脚本:トム・マンキーウィッツ
   リチャード・メイボーム
音楽:ジョン・バリー
出演:ショーン・コネリー
   チャールズ・グレイ
   バーナード・リー
   

『007/ダイヤモンドは永遠に』イントロダクション

「ブロフェルドはどこだ!」

日本、カイロと執拗にスペクターのボス、ブロフェルド(チャールズ・グレイ)の足跡を追うMI6の諜報部員007ことジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)。

ボンドはついにスペクターのアジトでブロフェルドを見つける。

ブロフェルドは性急に、整形手術で自分の影武者を増やしつつあったが、ボンドによって影武者もろとも殺害される。

ボンドはMI6の司令官M(バーナード・リー)から休養を兼ねた地味な任務として、南アフリカから発掘されるダイヤモンドが何者かに盗難・密輸され、闇市場に出ることもなく消失しているという事件の捜査を命じられる。

消失したダイヤが一気に市場に出ればダイヤの価格が暴落、あるいは市場が大混乱するかもしれない。

事件の犯人は何者か、ボンドはオランダ、アムステルダムに飛ぶ。

ダイヤの運び屋でピーター・フランクス(ジョー・ロビンソン)という男になりすまし、ティファニー・ケイス(ジル・セント・ジョン)というダイヤの仲介人に接触する。

だが本物のフランクがティファニーに接触しようとしたため、ボンドはエレベーターで大乱闘の末、フランクスを殺害する。

とっさにボンドは自分の身分証を死んだフランクスの懐に入れ、ティファニーはそれを見てジェームズ・ボンドを殺してしまったと思い込み、早々に盗難ダイヤを渡す。

ボンドは死んだフランクスの死体にダイヤを隠し、ロサンゼルスに密輸入することに成功する。

ボンドはウィント(ブルース・グローヴァ―)とキッド(パター・スミス)の二人の殺し屋に後をつけられ、火葬場で何命の危機に陥るも、かろうじて助かるが、ダイヤモンド事件の裏には思ったより大きな陰謀と黒幕の影があった・・・。

ボンド役にショーン・コネリーが復活したシリーズ7作目『007/ダイヤモンドは永遠に』

二代目ボンド役ジョージ・レーゼンビーが前作『女王陛下の007』一作で降りたため、再びジェームズ・ボンドにショーン・コネリーが復活した。

『007/ダイヤモンドは永遠に』はショーン・コネリーの復活作であると同時に、外伝的作品でもある『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983年)を除けば、これが最後のショーン・コネリーのジェームズ・ボンドでもある。

また、権利問題でもめたためスペクターの存在は本作を最後に姿を消し、つぎに現れるのは2015年になる。

今回の個性的な敵役にはウィントとキッドの二人組の殺し屋。

何度も背後からボンドを襲い、気絶させては死の淵に追い込むが、かろうじてボンドは助かる。

単純に銃で撃つか刃物でぐさりといけば、ボンドを殺せたろうに、独自の良く分からないルールが足を引っ張り、結果失敗に終わるという、有能さを発揮できない残念キャラだが、個性的ではある。

映画の冒頭シーケンスでは、いきなり日本のシーンからスタートする。

これはショーン・コネリーが前回出演した007映画『007は二度死ぬ』の舞台が日本だったからだろう。

『007は二度死ぬ』のショーン・コネリー・ボンドからの続きですよ、と制作陣が暗にほのめかしたのかもしれない。

興行成績は、大失敗だった前作『女王陛下の007』の汚名を挽回するかのように、1971年で第1位を記録、『007』シリーズでは『ゴールドフィンガー』以来の快挙であった。

また日本での公開は1972年で、この年の外国映画の興行成績では強敵『ゴッドファーザー』に次ぐ第2位と健闘した。

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