『デイズ・オブ・サンダー』
1990年アメリカ
原題:Days of Thunder
監督:トニー・スコット
脚本:ロバート・タウン
原案:ロバート・タウン
トム・クルーズ
音楽:ハンス・ジマー
出演:トム・クルーズ
ニコール・キッドマン
ロバート・デュバル
ランディ・クエイド
ケイリー・エルウィス
マイケル・ルーカー
フレッド・トンプソン
ジョン・C・ライリー
『デイズ・オブ・サンダー』イントロダクション
ストラッカー・レースの熱い季節が巡ってくる。
今期の注目はデイトナで二年連続優勝した経歴を持つラウディ・バーンズ(マイケル・ルーカイー)。
前年のウインストン・カップ王者のラウディは絶好調、マシンの仕上がりもよく、波に乗っていた。
いっぽう、ノースカロライナの片田舎で畑仕事をする老人ハリー・ホッジ(ロバート・デュバル)のもとに、自動車ディーラーのティム・ダランド(ランディ・クエイド)が訪ねてくる。
かつて名工だったハリーに、ティムはもう一度レース・カーを作ってくれと頼む。
だが、前年に自分の作ったレースカーの事故でドライバーを失った記憶を引きずるハリーは、その申し出に首を縦に振らない。
ティムは自分が腕のいいドライバーを連れてくるから、一度見てくれないかと懇願し、ハリーはしぶしぶ同意する。
そのティムが連れてきたドライバーの名前はコール・トリクル(トム・クルーズ)。
バイク・レースでは勇名をはせ、若手ながら野心に燃える青年だった。
コールはラウディのマシンを借り、サーキットを走る。
タイムはラウディより速く、大喜びのティム。
ハリーも現役復帰を決め、新しく車を新造することになり、こうしてコールはカー・レースの世界に足を踏み入れることになった。
しかし実際にレースが始まっても、コールは熱意ばかりが空回りし、完走することすらできなかった。
コールは、勝てないのは車のせいだとハリーを責めるが、ハリーは辛抱強くコールと対話を重ね、お互いに理解を深め合っていった。
ダーリントンでのレースでの出来事。
ラウディとのし烈なレース。
一時トップに躍り出たコールだったが、ピット作業の遅れで三位に転落してしまう。
そのことで冷静さを欠いたコールを落ち着かせるため、ハリーは「特別なタイヤを履かせたから、いつもは危険なアウトコーナーからの追い抜きをしても大丈夫だ」と嘘をつく。
ハリーを信じたコールは、見事コーナーの外側からラウディを抜き去り、トップでチェッカーフラッグを受ける。
これを機に連勝を続けるコールは、ついにデイトナへやってきた。
そのレースは、やはりラウディとの激戦となる。
さなか、コース上でクラッシュ事故が起き、コースは煙で包まれる。
煙の中に飛び込んだラウディのあとに、、アクセルを踏んでコールも続く。
だがコールの目の前にはスリップしたラウディの車が。
ブレーキも間に合わず、コールのマシンはラウディの車に突っ込み、大事故を起こしてしまう・・・。
時速300キロを超すスピードで繰り広げられるストラッカー・レースに挑む若きレーサーをトム・クルーズが演じるレースムービー!『デイズ・オブ・サンダー』
アメリカではF1よりもメジャーなモータースポーツ、ストラッカー・レース。
時速300キロを超えるスピードで繰り広げられるレースの世界に挑む、野心あふれる青年が、カーレースを通じて大切なものを知り、恐怖を乗り越え、人生をつかんでいく姿を描く。
監督のトニー・スコットと主演のトム・クルーズといえば、すぐに思い浮かぶのは『トップガン』(1986年)だ。
本作『デイズ・オブ・サンダー』の筋立ても『トップガン』に似ている。
野心家の青年が、いちどは挫折するものの、美人の伴侶と出会い、クライマックスで立ち直るというものだ。
劇版の担当はハンス・ジマーだが、ギター演奏をジェフ・ベックが担当したというのがポイントが高い。
また主題歌もホワイトスネイクのデイヴィッド・カヴァーディールが歌っているのも注目ポイントだ。
トム・クルーズとニコール・キッドマンの馴れ初めとなった作品でもある。
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