映画評『クリミナル・ミッション』高校時代の友人が急死したことから再開した4人の男たちが株で大損した借金を返すために誘拐事件を引き起こすクライムドラマ!

カチンコ 映画評
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『クリミナル・ミッション』
2015年アメリカ
原題:Criminal Activities
監督:ジャッキー・アール・ヘイリー
脚本:ロバート・ローウェル
音楽:キーファス・チャンチャ
出演:マイケル・ピット
   ダン・スティーヴンス
   ロブ・ブラウン
   クリストファー・アボット
   ジョン・トラボルタ
   ジャッキー・アール・ヘイリー
   エディ・ガテギ

『クリミナル・ミッション』イントロダクション

とある男がバスにはねられ命を落とす。

その男に集まった旧友たちが3人、パブで飲みなおす。

ザック(マイケル・ピット)、ブライス(ロブ・ブラウン)、ウォーレン(クリストファー・アボット)は高校時代によくつるんだ仲だった。

そこにノア(ダン・スティーヴンス)が現れる。

ノアも高校時代の仲間だったが、どちらかといえばいじられるほうだった。

4人はそれぞれ近況を報告しあい、解散しようとしたが、ノアが麻薬を持ち出し、もう少し一緒に過ごそうという。

車の中で麻薬をやりながら取り留めもない話をするうち、ブライスが親戚が持つ株の話をしだした。

親戚がその株を安く売りたいと考えているとのことで、その話にウォーレンが食いつく。

今のうちに買っておけば絶対すぐに価値が跳ね上がると踏んだが、20万ドルという大金に二の足を踏む。

そこにノアが、「お金なら出せるよ」と言い出す。

親の財産が入り、自ら不動産業についている自分なら用意できる、というのだ。

そして株で儲けたら4人で分配しよう、とノアは続ける。

大いに盛り上がった4人は、株を買った。

1か月後、ザックに電話がかかってくる。

電話の主が言う通りテレビをつけると、ニュースで例の株を買った会社が不正で取り締まり捜査を受けたことが報じられている。

これで株の値は一気に下落、紙くず同然となってしまい、4人は一気に20万ドルの借金を抱えることに。

直後、ザックは何者かに拉致され、借金を即座に返すように詰め寄られ、翌日16時、指定のホテルに来るよう命じられる。

ザックはウォーレンたちほかの3人も集め、ホテルに向かった。

集まった4人は話すうち、ノアが実は株の買い付け金として、マフィアから金を借りていたと白状する。

喧々諤々の4人の前に、マフィアのボスのエディ(ジョン・トラボルタ)が現れた。

エディは借金をチャラにする代わりに、4人にやってほしいことがあると告げる。

それはエディの政敵でマフィアの売人であるマルケス(エディ・ガテギ)という男を誘拐し、24時間監禁しろ、というものだった・・・。

高校時代の友人が急死したことから再開した4人の男たちが株で大損した借金を返すために誘拐事件を引き起こすクライムドラマ!『クリミナル・ミッション』

『パルプ・フィクション』ジョン・トラボルタが出演していることが前面に出されているが、彼の出番はわりとチョイ役。

本筋は4人の旧友が株で大損、借金を帳消しにしてもらう代わりに誘拐事件を持ち掛けられる・・・というかやるしかない状況に追い込まれ、そして24時間の緊迫した時を過ごす、クライム・ドラマだ。

監督でみずから出演もしている俳優ジャッキー・アール・ヘイリーの初監督作品でもある。

ジャッキー・アール・ヘイリーといえば『ダークシャドウ』や『ウォッチメン』といった濃い作品でもその存在感が光る個性派俳優だ。

本作はサスペンスながら、コメディ・タッチのドタバタでストーリーが進んでいく。

ラストにどんでん返しのオチが待っているのだが、正直たどり着くまでがやや退屈。

少々ひねったストーリー展開があだとなった印象だ。

主人公となる4人の役者にもう少し花があれば作品に入り込めたかもしれない。

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