映画評『コン・エアー』凶悪犯たちにハイジャックされた囚人専用護送機で孤立無援の戦いを挑む男の活躍を描く迫力のサスペンス・アクション!

ポップコーン 映画評
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『コン・エアー』
1997年アメリカ
原題:Con Air
監督:サイモン・ウェスト
脚本:スコット・ローゼンバーグ
音楽:トレヴァー・ラビン
   マーク・マンシーナ
出演:ニコラス・ケイジ
   ジョン・キューザック
   ジョン・マルコヴィッチ
   

『コン・エアー』イントロダクション

キャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)は元レンジャー隊員。

軍の退官式の夜に、愛妻トリシア(モニカ・ポッター)と再会するも、3人の酔っぱらったチンピラにからまれる。

トリシアを助けようとしたポーだが、誤って一人を殺してしまう。

元軍人、突撃隊出身であったことから、その屈強な肉体や格闘術の持ち主であることがあだとなり、裁判では正当防衛も認められず、懲役刑を科せられ、刑務所に入れられてしまった。

トリシアのおなかにはすでにポーとのあいだにできた子供ができており、ポーの服役中にトリシアは出産、生まれた女の子はケイシー(ランドリー・オールブライト)と名付けられる。

7年の服役生活を経て、娘ケイシーの誕生日のその日、ポーは模範囚として仮釈放の身となり、アラバマ空港まで囚人専用機(コン・エアー)で搬送されることになる。

だがその同じ機には、ポーのほかに凶悪犯たちも同乗させられていた。

天才凶悪犯で、殺人・強盗・誘拐など多くの犯行を重ね、人生のほとんどを刑務所で過ごし、幾度となく脱獄を図ったこともあるサイラス・グリサム(ジョン・マルコヴィッチ)もその中のひとりだった。

サイラスはこの機を逃さず、仲間のダイヤモンド・ドック(ヴィング・レイムス)とピンボール(デイヴ・シャペル)の三人でコン・エアーのハイジャックを決行し、南アメリカに逃亡を図る。

中継基地で機を降りるはずだったポーは、同じ監房仲間で糖尿病だったがこのアクシデントのためインスリン注射を打つことができず苦しんでいるベイビー・オー(ミケルティ・ウィリアムソン)を放ってはおけず、あらためてコン・エアーに残る。

ふたたび飛び立ったコン・エアーのなかで、サイラスがリーダーとして次の逃亡計画を指示する中、ポーはひとり、ベイビー・オーやハイジャックの際に逆に檻に入れられてしまった護送官のサリー・ビショップ(レイチェル・ティコティン)を守る。

自分の身はばれないように細心の注意を払いながら、地上に手がかりを残していくポー。

そのメッセージを受け取ったのは、連邦保安官のヴィンス・ラースキン(ジョン・キューザック)だった・・・。

凶悪犯たちにハイジャックされた囚人専用護送機で孤立無援の戦いを挑む男の活躍を描く迫力のサスペンス・アクション!『コン・エアー』

元レンジャー隊員だが不慮の事件で囚人となってしまった運がない男、キャメロン・ポーにニコラス・ケイジ。

この不運だが正義感に満ちた主人公が、凶悪犯たちにハイジャックされた囚人専用護送機で、孤立無援の戦いを繰り広げることになる。

囚人護送機コン・エアーをハイジャックする囚人たちのリーダーは、悪役といえばこの人、ジョン・マルコヴィッチだ。

凶悪かつにじみ出る知性を両立できる俳優は、このジョン・マルコヴィッチ以外にはなかなかいない。

ほかにも多数出演する悪役たちも、名うての役者ばかり。

悪役大集合で、これだけでも楽しいのだが、この『コン・エアー』では撮影も力が入っている。

予算もたっぷりあったのだろう、派手な爆発シーンも多くみられる。

火薬の量も十分だ。

あまりCGを多用せず、舞台となる囚人輸送機コン・エアーをはじめ、登場する航空機はすべて本物を使用しており、本物の迫力。

ニコラス・ケイジ演じる主人公の敵が凶悪な囚人、という設定もあるだろうが、アクションシーンでは、よくこの囚人たちが犠牲になる。

この映画は、くだらない映画に与えられるゴールデンラズベリー賞で「最低人命軽視と公共物破壊しまくり作品賞」を受賞している。

人命軽視は前述の通りだが、公共物破壊しまくりは、ラストの20分に凝集されているので、楽しみに見てほしい。

とはいえ、けしてB級ではないアクション・サスペンス映画『コン・エアー』。

ハリウッドらしいエンターテイメント作品だ。

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