『チャーリーとチョコレート工場』
2005年イギリス・アメリカ・オーストラリア
原題:Charlie and the Chocolate Factory
監督:ティム・バートン
脚本:ジョン・オーガスト
原作:ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジョニー・デップ
フレディ・ハイモア
デイビッド・ケリー
ヘレナ・ボナム=カーター
ノア・テイラー
ミッシー・パイル
ジェームズ・フォックス
アダム・ゴドリー
フランツィスカ・トローグナー
ディープ・ロイ
クリストファー・リー
『チャーリーとチョコレート工場』イントロダクション
これはどこにでもいる普通の男の子チャーリー・バケット(フレディ・ハイモア)のお話だ。
彼はとくべつ足が速いとか、けんかが強いとか、頭がいいわけではありません。
家族はお金持ちでもなく、権力もなく、コネさえもなく、毎日食べていくのがやっとの有り様でした。
けれどチャーリーは世界で一番幸運な子供なのです。
まだ彼が知らないだけで。
チャーリーが住むこの街には、ウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)のチョコレート工場があり、毎日世界中にチョコレートを出荷していました。
ですがその工場は完全非公開、誰もなかには入れず、謎に満ちていました。
ある日、ウォンカはチョコレートのなかに5枚だけ金色のチケットを同封して出荷しました。
その金のチケットを引き当てた子供には、ウォンカのチョコレート工場を見学する権利が与えられ、さらにそのうちのひとりには、想像を絶する素晴らしい複勝が付く、と告知を出します。
さて世界中がこの金のチケットをめぐって大騒ぎとなりました。
まず最初に金のチケットを引き当てたのは、ドイツはデュッセルドルフの肉屋の息子、オーガスタス(フィリップ・ウィーグラッツ)、食いしん坊な肥満児です。
二番目はアメリカ・ジョージア州はアトランタのバイオレット(アナソフィア・ロブ)。
勝負事には何でも勝たないと気が済まない高慢ちきな少女です。
その次はイギリス・バッキンガムシャーのの少女ベルーカ(ジュリア・ウィンター)。
彼女は親に甘やかされわがままで、金のチケットも父親に頼んで大量のチョコを買い占め、手に入れたのです。
それからアメリカ・コロラド州デンバーのハイテクオタクで傲慢で自信家のマイク(ジョーダン・フライ)。
彼は確率論を使って、たった一回で金のチケットを引き当てました。
世界中から次々に報じられる金のチケットのニュースを聞きながら、年に一回、誕生日にしかチョコレートを買ってもらえないチャーリーは少し寂しい思いをしていました。
そんなチャーリーは雪の日に、道端でお金を拾います。
チャーリーは思わず雑貨屋へ入り、ウォンカのチョコを買いました。
包みを開けると、そこから金のチケットが出てきたのです・・・!
ティム・バートンとジョニー・デップの名コンビが、ロアルド・ダールの児童文学を映画化した傑作ファンタジー『チャーリーとチョコレート工場』
原作はロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』で、この作品は1971年に一度『夢のチョコレート工場』(メル・スチュワート監督)として映画化されている。
ティム・バートン監督がジョニー・デップとコンビを組んで二度目の映画化となったのが、今作『チャーリーとチョコレート工場』だ。
原作や『夢のチョコレート工場』にしっかり準拠しながらも、ティム・バートンいちりゅうのきついユーモアや趣味の悪い演出がちらほらと散見できて、しかもそれが物語の進行に今回はピタッとはまって、大人も子供も楽しめる傑作ファンタジーとなっている。
日本での吹き替え版にはウィリー・ウォンカ役を藤原啓治(故人)バージョンと宮野真守バージョンのふたつがあるが、個人的にはひょろっとして正体のつかめない、ときおりムカつく(笑)ウィリー・ウォンカの声としては、宮野真守を推したい。
この作品の鑑賞時には、ぜひチョコレートを食べながらその香りと共に楽しみたい。
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