映画評『バットマン』スーパーヒーロー・バットマンと宿敵ジョーカーの対決を、鬼才ティム・バートン監督、マイケル・キートン主演、ジャック・ニコルソン共演で描く大ヒットシリーズ第1作!

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『バットマン』
1989年アメリカ
原題:Batman
監督:ティム・バートン
脚本:サム・ハム
   ウォーレン・スカーレン
原案:サム・ハム
原作:ボブ・ケイン
音楽:ダニー・エルフマン
   プリンス
出演:ジャック・ニコルソン
   マイケル・キートン
   キム・ベイシンガー
   ロバート・ウール
   マイケル・ガフ
   パット・ヒングル
   ビリー・ディー・ウィリアムズ
   ウィリアム・フットキンス
   

『バットマン』イントロダクション

犯罪と暴力がはびこる都市ゴッサムシティ。

この街に観光に来ていた父、母、息子の三人連れがタクシーを呼び止めようとしていたが、タクシーはなかなか止まってくれない。

しかたなく歩く親子連れだったが、やがて物騒な路地裏に入り込んでしまう。

そこで二人組の物取りが現れ、親子を襲い金を奪って逃亡する。

物取り二人組は、ビルの屋上で収穫を確かめながら、ちかごろ噂になっている蝙蝠男のことを話す。

「そろそろずらかろうぜ」

「高所恐怖症か?」

「ちがうよ、ジョニーの件、きいたろ」

「あいつは酒に酔って屋上から落ちたのさ」

「違うらしい。遺体に血がなかったって」

「笑わせんじゃねえ」

そのうち二人はある気配に気が付く。

背後から忍び寄る影に。

姿を見せたその姿は、全身黒づくめの、蝙蝠男・・・バットマン(マイケル・キートン)だった。

逃げようとする二人を、あっというまに叩きのめすバットマン。

「たすけてくれ!」

「いいだろう、だがひとつ条件がある。仲間に俺のことを広めるんだ」

そういってバットマンは再び闇の中に消えていった。

新任の地方検事就任挨拶の記者会見の場で、ボルグ市長(リー・ウォレス)はマフィアの黒幕グリソムの摘発を公約する。

テレビでその中継を見ていたマフィア幹部のジャック(ジャック・ニコルソン)は、

「ボスに手を出す奴は俺が始末する」

と言うが、ジャックが密かに関係を持っていた女はグリソムの愛人だった。

さて、同僚たちにからかわれながらも蝙蝠男の噂を信じ、追いかけている新聞記者ノックス(ロバート・ウール)に頼もしい相棒、美しきカメラマン、ヴィッキー・ベールが加わり、ふたりはバットマンに迫る。

その取材の過程で、ヴィッキーはゴッサムシティいちの大富豪の青年、ブルース・ウェインと知り合う。

一見明るく気さくな青年に見えるブルースだったが、その夜の顔は、バットマンその人だった・・・。

スーパーヒーロー・バットマンと宿敵ジョーカーの対決を、鬼才ティム・バートン監督、マイケル・キートン主演、ジャック・ニコルソン共演で描く大ヒットシリーズ第1作!『バットマン』

犯罪者がはびこるゴッサムシティ。

そこで犯罪者たちにおそれられる闇の執行人バットマンと、宿敵ジョーカーの対決を、鬼才ティム・バートン監督が描き、大ヒットとなったシリーズ第一弾。

それまで低迷していたバットマン人気が、この作品で一気に復活した。

バットマン役のマイケル・キートンは、ティム・バートン監督の『ビートルジュース』に出演し人気俳優となったが、今作『バットマン』の出演で演技派俳優として人気を不動のものにする。

ジョーカー役のジャック・ニコルソンは数々の名画に出演し強烈な印象を残す名優だが、今回も歴代バットマン映像化においても屈指のジョーカー役で、映像化初代のシーザー・ロメロ、『ダークナイト』(2008年)のヒース・レジャーらとあわせて「3人のジョーカー」と呼ばれる。

バットマンやジョーカーだけでなく、執事のアルフレッド(マイケル・ガフ)やバットモービルの造詣、ゴッサムシティの美術など、原作の印象を壊すことなく、再構築したこの映画は、バットマン人気を再燃させるにふさわしい完成度だった。

この映画がなければ、のちのDCのみならずマーヴルその他のアメコミヒーロー映画は、現在のような人気やクオリティは無かったかもしれない。


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