映画評『燃えよ!ピンポン』負けたら即死のアングラ卓球大会デスマッチ!笑撃ショット連発のジェットコースター・ピンポン・ムービー!

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『燃えよ!ピンポン』
2007年アメリカ
原題:Balls of Fury
監督:ロバート・ベン・ガラント
脚本:ロバート・ベン・ガラント
   トーマス・レノン
音楽:ランディ・エデルマン
出演:ダン・フォグラー
   ブレット・デルブオノ
   クリストファー・ウォーケン
   ジョージ・ロペス
   マギー・Q
   ジェームス・ホン
   トーマス・レノン
   ロバート・パトリック
   テリー・クルーズ
   ディードリック・ベーダー
   ケイリー=ヒロユキ・タガワ
   ジェイソン・スコット・リー
   アイシャ・タイラー
   パットン・オズワルド
   デヴィッド・ケックナー
   マシ・オカ

『燃えよ!ピンポン』イントロダクション

1988年のソウル・オリンピックの晴れ舞台。

卓球のアメリカ代表として参加したのは、11歳の卓球天才少年ランディ(ブレット・デルブオノ)。

準決勝まで勝ち進んだランディにはアメリカ中の注目が集まり、つぎの試合も必ず勝つと目されていた。

今度の相手の選手は西ドイツのカール・ウルフシュターク(トーマス・レノン)。

いざ試合にあたって、ランディのコーチでもあり父親の姿が消えてしまう。

父親はランディをダシに中国マフィアのフェン(クリストファー・ウォーケン)と賭けをしていたのだった。

実力ではカールを上回っていたはずのランディだが、会場に父の姿を探し、試合に集中できない。

激しいラリーの応酬が続くが、はるか舞い上がった球を追いかけたランディは、転倒し、試合続行は不可能と判断され、負けてしまう。

そしてランディの父は、フェンに殺されてしまった。

それから19年が過ぎた。

ランディ(ダン・フォグラー)は30歳になっていたが、卓球の選手だったころの姿は見る影もない。

カジノのショー・ステージで「ピンポンの魔術師」と呼ばれるデブ芸人に成り下がっていた。

ランディの球さばきはいまでも健在だったが、今の自分には嫌気がさしていた。

ある時のステージでも、まったく自分の芸が客にウケないことに苛立ったランディは、席を立った客にピンポン玉をぶつけまくり、その客はなんと心筋梗塞を起こして死んでしまう。

ショーをクビになったランディだったが、彼のもとにFBI捜査官を名乗る男ロドリゲス(ジョージ・ロペス)が現れ、協力を求めてきた。

ロドリゲスはランディの父親を殺したフェンについて調査をしていたのだ。

フェンは元中国代表の卓球マニアで、5年に1度、世界中の有名選手を集め、アングラ卓球大会を開催していた。

フェンが裏で行っている悪事を暴くため、ロドリゲスはその卓球大会に潜入しようと、ランディに目を付けたのだった。

他に行くあてもないランディは、ロドリゲスの申し出を受けることにし、19年ぶりに卓球の地方大会へ出場する。

が、長いブランクはランディにとっても予想以上に深刻で、格下と思っていた選手にあっさり負けてしまう。

猶予をなくしたロドリゲスは、ランディを世界一のコーチと言われるワン師匠(ジェームズ・ホン)のもとに連れて行き、弟子にしてもらうが・・・。

負けたら即死のアングラ卓球大会デスマッチ!笑撃ショット連発のジェットコースター・ピンポン・ムービー!『燃えよ!ピンポン』

邦題『燃えよ!ピンポン』がブルース・リーの映画『燃えよドラゴン』のパロディになっているとおり、ピンポンが題材ではあるが、ブルース・リーの映画をなぞったアクション・コメディになっている。

中国マフィアの影のボス(これがなんとクリストファー・ウォーケン)に招聘された世界中の卓球名選手たちが、負けたら即死のデスマッチに挑むというもの。

CGだとは思うんだけど、スピーディな笑撃ショットの連発は見事を通り越して笑うしかない。

主人公がデブなのに身動きが軽いのもまた、笑いを誘う。

漫画チックなでたらめチャイナ服に身を包んだクリストファー・ウォーケンの怪演も見どころ。

監督で脚本のロバート・ベン・ガラントが、「この作品で、あなたがなにか感動したところがあったとしても、それはあなたの思い違いです。もういっかい作品を見てください」と公言するくらいバカバカしい作品。

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