映画評『バック・トゥ・ザ・フューチャー』青春映画としても見事な傑作SFファンタジー・コメディ

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
1985年アメリカ
原題:Back to the Future
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス
   ボブ・ゲイル
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:マイケル・J・フォックス
   クリストファー・ロイド

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』イントロダクション

1985年、カリフォルニア州のヒルバレーという街にマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)という高校生がいた。

マーティは美人の彼女がおり、ロックバンドでデビューすることを夢見つつも否定されることを怖がっており、スケボーが得意で、それなりに普通の高校生活を送っていた。

ある日、廻りからは奇人あつかいされているが、マーティには年の離れた友人である科学者エメット・ブラウン(通称ドク)(クリストファー・ロイド)から、なんとタイムマシンが完成したことを聞かされ、ドクのペースに巻き込まれて実験の手伝いをすることになる。

深夜のショッピングモールの駐車場で、乗用車デロリアンDMC-12を改造したタイムマシンの実験が始まる。

ドクの愛犬アインシュタインを乗せたデロリアンを1分後の未来に送る実験は成功した。

タイムマシンの中核・次元転移装置の燃料であるプルトニウムを補給したところで、二人はリビアの過激派の襲撃に合う。

リビアの過激派は、ドクがプルトニウムを手に入れるために、ドクに騙されたその報復だった。

ドクは過激派の機関銃を体に浴びて倒れてしまう。

つぎに命を狙われたマーティは、とっさにデロリアンに乗って逃走するが、次元転移装置のスイッチを入れたまま時速140キロに達したため、図らずも30年前の1955年11月5日にタイムスリップしてしまった。

元の時代に戻ろうとするマーティだったが、タイムマシンの燃料であるプルトニウムを使い果たしてしまったため、タイムスリップすることができなくなっていた。

そこでマーティはこの時代のドクに会い、助けてもらうことを思いつく。

最初はマーティに疑いの目を受けるドクだったが、自分しか知らないはずのタイムトラベル理論を思いついたきっかけなどを聞かされ、マーティを信じ、協力することにする。

だがしかし、1955年にはプルトニウムは容易に手に入るものではない。

代わりとなる電力を得るために、1955年11月12日22時4分にヒルバレー裁判所の時計台に落ちることになっている落雷の電力を利用することを二人は思いつく。

だが、大きな問題が他に発生していた。

マーティがこの時代に現れ、街で騒ぎを起こしたことで、マーティの父ジョージと母ロレインの出会いのきっかけを奪ってしまっていたのだった。

このままでは二人は結ばれず、マーティも生まれないことになってしまう。

ジョージとロレインを結びつけるべく、残された時間でマーティは奮闘をはじめるが・・・。

青春映画としても見事な傑作SFファンタジー・コメディ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

映像も脚本も完璧すぎてロバート・ゼメキス監督の最高傑作に推してもいんじゃないかという、この『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。

映画の大ヒットを受け、当時けして人気車ではなかったデロリアンDMC-12が一躍人気車になり、スケボーは流行り、ロック・オリジン曲の一つ『ジョニー・B・グッド』が再注目されるなど、その影響は多大なものだった。

タイムトラベル前後で起きるキャラクターの言動が対になっており脚本の構図としても美しい。

物語冒頭で、ミュージシャンとして自信がない主人公マーティが、SF作家にあこがれつつもやはり自信がない彼の父親を勇気づけるところなど、その構図の美しさであるとともに、映画を観ているやはり同じような心境を持つ多くの若者へのメッセージとなっていて胸が熱い。

タイムスリップものの王道ともいえるストーリーに加え、1950年代の青春映画としても見事。

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