映画評『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』前作を引き継ぎ、過去に未来に、マーティとドクが大活躍するSFコメディ!

カチンコ 映画評
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『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』
1989年アメリカ
原題:Back to the Future Part II
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス
   ボブ・ゲイル
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:マイケル・J・フォックス
   クリストファー・ロイド

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』イントロダクション

マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は1955年から1985年に何とか戻ってきた。

戻ってきた1985年では父親は仕事で成功し初の小説も出版、家族全体が幸せに過ごしていた。

ガレージにはあこがれの4DWが待っており、ガールフレンドのジェニファー(エリザべス・シュー)にデートに誘われていた。

と、そこに突如、エメット・ブラウン博士(通称ドク)(クリストファー・ロイド)がタイムマシン・デロリアンで現れる。

ドクが言うには、マーティの息子が未来の世界でトラブルを起こし、それをきっかけにしてマクフライ家が破滅に向かうという。

マーティとドクはわけのわからないジェニファーともども30年後の2015年10月21日の未来にタイムトラベルを実行する。

改造が加えられ空を飛べるようになったデロリアンは空中に炎の奇跡を残して消える。

その様子を、ビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)が目撃してしまっていた。

マーティは2015年の未来ではジェニファーと結婚しており、二人のあいだにはマーティ・マクフライJr.(マイケル・J・フォックス)という息子をもうけていた。

だがこの息子は性格が弱弱しく、だらしない性格で、ビフの息子のグリフ(トーマス・F・ウィルソン)の言いなりで、その挙句窃盗容疑をかけられるところであった。

息子に成りすましたマーティは、グリフの命令を断り、けんかの末にホバー・ボードで追いかけっこになるが、何とか逃げ切り、息子が起こすはずだったトラブルはどうにか未然に防ぐことができた。

未来からの帰り際、マーティは街の骨董品屋で1950年から2000年のスポーツの試合結果が記されたスポーツ年鑑を見つけ、スポーツ賭博で儲けることを思いつく。

だがドクに叱られ、スポーツ年鑑をごみ箱に捨てるが、ビフがそれを回収、若い時の自分に年鑑を手渡し、自分が大儲けをたくらむ・・・。

前作を引き継ぎ、過去に未来に、マーティとドクが大活躍するSFコメディ!『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』

大ヒットの前作を受け製作された続編で、『PART2』と『PART3』が同時に撮影された。

なので『PART2』は前作からの続きであり、かつ次作に続くという、単品としては評価しづらい作品になっている。

前作のネタを踏まえつつ、風呂敷をさらに広げたり畳んだり、また広げたりと、90分にドタバタを繰り広げ、それなりに楽しめるのだが、やはり次作に続くので、満足感は劣ると言わざるを得ない。

だが当時でも『PART3』までの公開に6か月しか間が空かなかったし、今となっては見ようと思えばすぐに続きを楽しめる。

作品中での30年後の未来世界は2015年で、今はとっくにその年を過ぎてしまっているわけだが、1985年当時に想像された未来世界がどうだったか、そのかい離を楽しむのもいいだろう。
というかそのくらい、映画の中で想像された2015年に出てくる多くのガジェット、生活スタイルは、残念ながら現実の2015年では実現されていない。

しかし前作同様、SFファンタジー・コメディとしてよく練られた作品である。

今作は前作以上に、タイムパラドクスを扱った比重が大きく、タイムマシンものとして楽しい作品だ。

次々にマーティとドクを襲う悲劇(我々にとっては喜劇)を楽しもう。

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