『ベイビー・ドライバー』
2017年アメリカ
原題:Baby Driver
監督:エドガー・ライト
脚本:エドガー・ライト
音楽:スティーヴン・プライス
出演:アンセル・エルゴート
リリー・ジェームズ
ケヴィン・スペイシー
ジョン・ハム
エイザ・ゴンザレス
ジェイミー・フォックス
ジョン・バーンサル
フリー
ラニー・ジューン
CJ・ジョーンズ
スカイ・フェレラ
ランス・パルマー
ハドソン・ミーク
ビッグ・ボーイ
キラー・マイク
ポール・ウィリアムズ
ウォルター・ヒル
『ベイビー・ドライバー』イントロダクション
銀行の前に赤いスバルインプレッサWRSが停まっている。
運転席には一人の若者がイヤホンで音楽を聞きながら座っている。
彼の名はベイビー(アンセル・エルゴート)。
すご腕のドライバーで、逃がし屋だ。
いましがた車から降りたバディ(ジョン・ハム)、ダーリン(エイザ・ゴンザレス)、バッツ(ジェイミー・フォックス)の3人組は各々大きなバッグを抱えて銀行に乗り込むと、すぐさま強盗に豹変した。
銃声が響き、警報ベルが鳴り、叫び声とともに3人組が逃げてきてベイビーの車に乗り込む。
遠くからパトカーのサイレンが近づいてくる。
ベイビーはインプレッサのシフトノブを入れると、華麗なハンドルさばきで逃走を開始した。
耳にはiPodから流れてくる軽快な音楽。
お気に入りの音楽を聞くことでベイビーの集中力と反射神経は極限まで研ぎ澄まされる。
つぎつぎに迫る何台ものパトカーをつぎつぎに振り切りながら、ベイビーは突っ走る。
追跡のヘリすらも欺き、警察の追っ手を完全に振り切ると、ようやくベイビーたちは車を降りるのだった。
この仕事を仕切っていたのは暗黒街の大物ドク(ケヴィン・スペイシー)。
ベイビーと三人組はドクから仕事の分け前を受け取る。
ベイビーが受け取ったのは分け前のうちのほんの一部だった。
過去、ベイビーはドクの車を盗もうとしたことがあり、その時のドクの損失を埋めるために、こうして逃がし屋としてつかわれているのだった。
ベイビーがうちに帰ると、待っているのは養父のジョー(CJ・ジョーンズ)だ。
ジョーは耳が聞こえず足が不自由で、手話と車椅子を使っての生活を送っている。
部屋の床下に仕事のあがりを隠すと、ベイビーはジョーに心配しないように伝える。
ベイビーの本当の父母は事故で死んだ。
ベイビーはその時の怪我がもとでひどい耳鳴りがするようになった。
それを掻き消すためにイヤホンで音楽を聞くようになったのだ。
ある日ベイビーは行きつけのダイナー「ボーの店」で、新しく入ったウエイトレスのデボラ(リリー・ジェームズ)に出会う。
この「ボーの店」はかつてベイビーの母親が歌っていた店。
音楽が好きだというデボラと気が合うベイビー。
あっという間に二人は惹かれあっていく。
ベイビーはドクとの仕事から足を洗おうと決める。
おりしも次の仕事でドクへの借金は完済する・・・。
アンセル・エルゴートが若き天才ドライバーを演じる、BGMと映像のシンクロが爽快なカーアクション映画!『ベイビー・ドライバー』
天才的なドライビング・テクニックで犯罪者の逃亡を助ける「逃がし屋」ベイビー役にアンセル・エルゴート。
この作品で彼はゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされた。
監督は『ショーン・オブ・ザ・デッド』のエドガー・ライト。
交通事故の後遺症で耳鳴りがやまない主人公ベイビーにとって、イヤホンで聞く音楽は無くてはならない存在。
ベイビーのカーチェイス・シーンにあわせて流れる音楽は、ロック、オールディーズ、ソウル、ダンスと実に多彩。
幅広い世代から選ばれた音楽が劇中鳴り続ける。
強盗や警察の放つ銃声ですら、BGMのリズムに合わせて鳴るというこだわりよう。
まさに音楽と映像がシンクロした新感覚映画だ。
タイトルの『ベイビー・ドライバー』はサイモン&ガーファンクルの曲名に由来する。
こちらの作品もどうぞ!
≫映画評『運び屋』麻薬の運び屋となった老人をユーモアを交えスリリングに描く、クリント・イーストウッドの傑作犯罪ドラマ!
コメント