映画評『バベットの晩餐会』19世紀後半、デンマークの小さな漁村を舞台に、フランスからやってきた女性と村人との交流を描き、アカデミー賞外国語賞に輝いた感動のドラマ!

木の橋 映画評
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『バベットの晩餐会』
1987年デンマーク
英題:Babette’s Feast
監督:ガブリエル・アクセル
脚本:ガブリエル・アクセル
原作:アイザック・ディネーセン
音楽:ペア・ノアゴー
出演:ステファーヌ・オードラン
   ギタ・ナービュ
   ビルギッテ・フェダースピール
   ヴィーベケ・ハストルプ
   ボディル・キュア
   ハンネ・ステンスゴー
   ポウエル・ケアン
   ヤール・キューレ
   グドマール・ヴィーヴェンソン
   ジャン=フィリップ・ラフォン

『バベットの晩餐会』イントロダクション

時は19世紀後半のこと。

デンマークの辺境の地に姉妹が住んでいた。

二人はいまや老境・・・。

名前はマーチーネ(ビルギッテ・フェダースピール)とフィリパ(ボディル・キュア)。

宗教改革者ルターとメランヒトンにちなんでいる。

二人は時間と収入のほとんどを善行に捧げていた。

姉妹の父(ポウエル・ケアン)は牧師で、ある宗派の創始者であり、信者たちから尊敬されていた。

晩婚だった父はすでに亡くなっている。

信者は年々減っているが、今も集まって聖書を読み、教えを語り合う。

牧師の存在を感じながら、その魂をたたえるのだ。

姉妹の家には家政婦がいた。

名前はバベット(ステファーヌ・オードラン)。

辺境でつつましく暮らす二人に家政婦がいるのは奇妙だ。

説明が必要だろう。

時はさかのぼる。

若いころの姉妹は美しく、まるで花咲く果樹のようだった。

社交界とは縁がなかったので、男たちは二人を見ようと教会へ通った。

そんな男たちのなかに、姉妹に近づく二人の男がいた。

姉のマーチーネ(ヴィーベケ・ハストルプ)には謹慎中で田舎に引っ込んできた若き士官ローレンス(ヤール・キューレ)が、妹のフィリパ(ハンネ・ステンスゴー)には休暇でやってきたフランスの著名な歌手アシール・パパン(ジャン=フィリップ・ラフォン)が求愛するが、姉妹は父に使える道を選び、結婚することなく、清廉な人生を過ごしながら老いていく。

やがて、そんな姉妹のもとに、パリ・コミューンの動乱によって家族を亡くし、フランスから亡命してきた女性バベットがやってきて、家政婦として働くようになる・・・。


19世紀後半、デンマークの小さな漁村を舞台に、フランスからやってきた女性と村人との交流を描き、アカデミー賞外国語賞に輝いた感動のドラマ!『バベットの晩餐会』

アカデミー賞外国語賞受賞。

家政婦のバベットが腕によりをかけた超一流の料理が並ぶ食事シーンが圧巻の心温まるヒューマン・ドラマ。

19世紀後半、デンマークの小さな漁村で暮らす初老の姉妹のもとに、フランスから亡命してきた女性バベットが訪れる。

それから14年。

家政婦として姉妹に仕えてきたバベットは、宝くじで当てた大金を使って豪華な晩餐会を計画する。

原作はデンマークの世界的女性作家アイザック・ディネーセンことカレン・ブリクセン。


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