映画評『アトミック・ブロンド』ブロンド・ヘアをなびかせるイギリス情報局MI6の美しき女スパイ!シャーリーズ・セロンのバトル・シーンは必見!

カチンコ 映画評
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『アトミック・ブロンド』
2017年アメリカ
原題:Atomic Blonde
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:カート・ジョンスタッド
音楽:タイラー・ベイツ
出演:シャーリーズ・セロン
   ジェームズ・マカヴォイ
   ジョン・グッドマン
   ティル・シュヴァイガー
   エディ・マーサン
   ソフィア・ブテラ
   トビー・ジョーンズ

『アトミック・ブロンド』イントロダクション

レーガン大統領(当時)の演説より
「東西は軍備を理由に疑い会っているのではない。
 互いを疑うから軍備が必要となるのだ。
 ゴルバチョフ氏よ、東西を隔てる壁を崩すのだ」

1989年11月にベルリンの壁が崩壊し東西冷戦は終結した。

これはその物語ではない。

時はもう少しだけさかのぼる。

ベルリンに潜入していたMI6の諜報部員ジェームズ・ガスコイン(サム・ハーグレイブ)がKGBの殺し屋ユーリ・バクティン(ヨハネス・ヨハンソン)に殺され、世界中で暗躍する各国のスパイの名前が記されたリストが奪われてしまった。

KGBを裏切ってリストを闇マーケットで売りさばこうとするバクティんの行方を、世界中の諜報機関が探し始める。

イギリスMI6ももちろん行動を開始、任務を一人の女性スパイにゆだねたのだった。

いま、冷水で傷ついた全身を冷やす金髪の女性がいた。

ローレン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)、MI6の優秀なエージェントだ。

任務を終えたローレンは、身支度を整えると、MI6本部に出向いた。

上司である情報局主任グレイ(トビー・ジョーンズ)とCIAのカーツフェルド(ジョン・グッドマン)、そしてマジックミラーの奥にはMI6の責任者C(ジェームズ・フォークナー)がローレンの報告を待っていた。

ローレンは今回のベルリンでの過酷な任務の全貌を語りはじめる・・・。

ブロンド・ヘアをなびかせるイギリス情報局MI6の美しき女スパイ!シャーリーズ・セロンのバトル・シーンは必見!『アトミック・ブロンド』

ベルリンの壁崩壊直前のベルリンを舞台に、MI6のスーパーエージェント・ローレンがブロンド・ヘアをたなびかせ、敵か味方か、嘘か真実かのギリギリのスパイ合戦にアタックする。

主人公を演じるローレン役には、『マッド・マックス 怒りのデスロード』(2012年)で男前の女傑を演じたシャーリーズ・セロン。

今回徹底したトレーニングにより、引き絞ったばねのような肉体を作り上げ、壮絶なバトル・シーンを自らこなしており必見である。

監督をつとめたデヴィッド・リーチは、映画『ジョン・ウィック』(2014年)でチャド・スタルスキと共同監督をつとめており、アクション監督としての手腕を買われ、本作で初の単体監督を担当した。

脇を固める俳優陣も、『キングスマン』(2015年)で義足の殺し屋ガゼルを演じたソフィア・プテラをはじめ、ジェームズ・マカボイやジョン・グッドマン、トビー・ジョーンズなど、豪華な顔ぶれを見せる。

いっぽうでストーリーは、なまなかなスパイ映画よりも複雑で、一度見た限りではわかりにくい。

スタイリッシュなアクション映画として見せるには十分なのだが・・・。

BGMに多数の1980年代ヒット曲を用いているのは試みとして成功している。

時代性をうまく演出しておりかつ、おしゃれな雰囲気を映画に与えている。

ややもするとひたすら重厚になりがちなストーリー展開なだけに、このバランス感覚は上々だ。

グラフィックノベルからの原作(アンソニー・ジョンストンとサム・ハートによる『The Coldest City』)があるものの、映画はシャーリーズ・セロンの魅力におおいに寄りかかった作風であると言える。

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