映画評『2ガンズ』4300万ドルは誰のもの・・・?マフィア、軍、警察、ダマしダマされ二人の男の行く先は?

ピストル 向けられた銃口 映画評
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『2ガンズ』
2013年アメリカ
原題:2 Guns
監督:バルタザール・コルマキュル
脚本:ブレイク・マスターズ
原作:スティーヴン・グラント
音楽:クリントン・ショーター
出演:デンゼル・ワシントン
   マーク・ウォールバーグ
   ポーラ・パットン
   ビル・パクストン
   ジェームズ・マーティン
   エドワード・ジェームズ・オルモス

『2ガンズ』イントロダクション

チンピラギャングのボビー(デンゼル・ワシントン)とスティグ(マーク・ウォールバーグ)は、とある小さな銀行を襲撃する計画を立てていた。

なぜかというと、ボビーはメキシコの麻薬王グレコ(エドワード・ジェームズ・オルモス)と偽造パスポートを引き渡す代わりに麻薬を受け取る約束そしていたのに、グレコは麻薬ではなく、現金で払おうとしたためだった。

麻薬じゃなきゃ受け取らない、とボビーは取引を保留する。

いっぽうスティグは友人のトロをグレコに殺されていた。

その報復として、スティグは銀行の貸金庫に預けてあるグレコの300万ドルを盗むことをボビーに提案したのだった。

下見からの帰り道、ボビーとスティグはアメリカの税関で逮捕される。

逮捕した捜査官ジェサップ(ロバート・ジョン・バーク)とデビー(ポーラ・パットン)はボビーに現状報告を求める。

ボビーは麻薬取締局の特別捜査官で、潜入捜査をしていたのだった。

もちろんボビーの正体はスティグは知らない。

ボビーはグレコを有罪にするために証拠となるコカインを入手しようとしたが、失敗したことを報告する。

捜査の継続をボビーは上司のジェサップに懇願し、ジェサップは2週間の猶予を与えることにした。

釈放される二人。

ボビーは元恋人で自分の監督官であるデビーに、計画中の銀行強盗の話をし、強盗直後に銀行に駆けつけ、グレコの資金を押収するように頼んでいた。

いっぽうのスティグは原野で海軍の軍人ハロルド・クインス(ジェームズ・マーティン)に指示を仰いでいた。

スティグの正体はアメリカ海軍情報局の軍人で、銀行強盗は麻薬カルテルを一網打尽にするためにスティグがハロルドから受けていた任務だったのだ。

もちろんスティグの正体はボビーは知らない。

そして手筈通りボビーとグレコは銀行強盗に成功。

だが金庫のなかには、なんと予想以上の大金4300万ドルが入っていたのだった。

驚いた二人は、とりあえずその4300万ドルを持ち出すが・・・。

4300万ドルは誰のもの・・・?マフィア、軍、警察、ダマしダマされ二人の男の行く先は?『2ガンズ』

互いに身分を隠したまま潜入捜査をしている二人にデンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグを配し、ダマしダマされの大金の奪い合いを繰り広げるアクション・コメディ映画。

マフィアはもちろん、軍に警察、CIAまで巻き込んで(巻き込まれて?)の手に汗握る展開は、コメディというにはシリアスすぎる。

だが主人公二人の軽妙なやり取りが、全体の雰囲気を重くなりすぎないようにうまく救っている。

ガンアクションも派手だし、ビルをブッ飛ばす火薬量も十分、カーチェイスだって忘れていない、エンターテイメント映画で十分楽しめるのだが、評価がそれほど聞こえてこないのはやや懲りすぎのシナリオ構成のためか。

対立構図が3を超えるとアメリカン・エンターテイメントでは「わかりにくい」と評価を落とされるらしい。

でもラストの、しっちゃかめっちゃか、全部ぶっ飛ばすシークエンスは大変楽しい。

それはこの対立構図の多さゆえで、カタストロフでもある。

視聴感もスッキリ、何気におススメの一本である。

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