映画評『127時間』落石に腕をはさまれ、身動きできなくなった登山家。極限状態から脱出できるのか・・・。奇跡の実話をダニー・ボイル監督が描くサバイバル・ドラマ!

崖の上に立つ人 映画評
スポンサードリンク

『127時間』
2010年アメリカ・イギリス
原題:127 Hours
監督:ダニー・ボイル
脚本:ダニー・ボイル
   サイモン・ボーファイ
原作:アーロン・ラルストン
音楽:A・R・ラフマーン
出演:ジェームズ・フランコ
   ケイト・マーラ
   アンバー・タンブリン
   クレマンス・ポエジー
   リジー・キャプラン
   ケイト・バートン
   トリート・ウィリアムズ
  

『127時間』イントロダクション

2003年4月25日、金曜日の夜。

アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は、最小限の装備と、かるい食料、水筒に水を用意して車に乗る。

妹からの電話は無視した。

すぐに留守電に切り替わる。

真っ暗な闇夜を、ユタ州のキャニオンランズ国立公園はキャニオニングに向けて車は走る。

まだ暗いなか、目的地に到着したアーロンは、ひと眠り。

土曜日。

朝になるや否や、マウンテン・バイクでアーロンは飛び出した。

目的地はブルージョン・キャニオン・ビッグドロップ。

4時間半の行程だが、45分短縮を狙うと宣言。

しばらく軽快に峡谷を走り抜ける。

たまに転んでも、それを楽しみ、すぐにまた走りだす。

アーロンは折々で自分のトレイルをビデオカメラに収めていた。

「2003年、キャニオンランズ国立公園、ひとり旅と音楽、サイコー!」

木陰に自転車を置いて、軽食を取りながら、小高い場所に上ってあたりを見晴らす。

そこへ、二人の女性が歩いてくるのを見つけた。

どうやらトレイル中に道に迷ったようだった。

その二人の女性、クリスティ(ケイト・マーラ)とミーガン(アンバー・タンブリン)に、アーロンはガイド役を申し出る。

クリスティとミーガンが目指していたドームにたどり着いたが、アーロンは「ガイド本には載っていない入り口を教えよう」と誘う。

幅の狭い峡谷を滑り落ち、、地底のプールに案内するアーロン。

スリリングな飛び込みに彼女たちは大喜びで、何度もそれを楽しみ、ビデオカメラでその姿を撮影もした。

遊び終わった彼女たちは、別れ際にアーロンを明日開かれるグリーンリバー町外れでのパーティに誘う。

アーロンは気軽に「行くよ」と約束したが、彼女たちは、本当にアーロンが来てくれるかどうかは疑問に思った。

アーロンは軽快にキャニオニングを楽しむ。

が、岩と共に滑落してしまう。

一瞬ののち気が付くと、アーロンの右手が岩と壁のあいだにはさまれ、身動きが取れなくなってしまった・・・。

落石に腕をはさまれ、身動きできなくなった登山家。極限状態から脱出できるのか・・・。奇跡の実話をダニー・ボイル監督が描くサバイバル・ドラマ!『127時間』

登山家のアーロンは、ロッククライミングを楽しもうと、ひとりユタ州のブルージョン・キャニオンに向かう。

ところが落石に右腕をはさまれてしまい、身動きが取れなくなってしまう。

刻一刻と時間が過ぎる中、絶体絶命の極限状態から脱出できるのか・・・。

思わぬ事故で究極の決断を迫られた登山家の奇跡の実話を、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化。

主演のジェームズ・フランコの渾身の演技が印象的な、手に汗握るサバイバル・サスペンス。

終盤グロテスク表現があるので、そういうのに弱い方は視聴注意。

じっさいこの作品が上映されたテルライド映画祭やトロント国際映画祭では、鑑賞中に失神したり発作を起こした観客が数名出た。


こちらの作品もどうぞ!
≫映画評『フリーソロ』ロープや安全装置を使わず自分の手と足だけで絶壁を登る、フリーソロ・クライミングの第一人者アレックス・オノルドの衝撃のドキュメンタリー!

コメント

タイトルとURLをコピーしました