NHK大河ドラマ、『麒麟がくる』でメイン脚本家を務める池端俊作さんってどんな人なのでしょうか?
池端さんは1991年に同じくNHK大河ドラマ『太平記』でメイン脚本家を務め、平均視聴率26.0%、最高視聴率は34.6%という好成績を残されました。
大河ドラマ全盛期の作品とはいえ、素晴らしい成績ですね。
現在放送中の『麒麟がくる』も視聴率は初回が19.1%、以降も約15%を推移しており、大河ドラマの人気が衰えてきている昨今では健闘しています。
(ちなみに前年の『いだてん』は初回視聴率15.5%で、第6話以降はずっと一けた台という低視聴率に終わりました。ネットの評判なんかは高かったんですけどね。Wikiも充実しているし)
池端俊作さんの来歴
- 1946年、1月7日生まれ広島県出身
- 1970年、明治大学政治経済学部を卒業
- 1984年、向田邦子賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞
- 1991年、大河ドラマ『太平記』の脚本を手掛ける
- 2009年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、紫綬褒章受章
- 2017年、放送人グランプリ2017グランプリ受賞、旭日小綬章受章
- 2020年、大河ドラマ『麒麟がくる』脚本を担当
テレビアニメ時代
大学在学中からシナリオ作家協会主催の「シナリオ研究所」(現「シナリオ講座」)に通い、卒業後は竜の子プロダクションに半年勤務。
竜の子プロダクションといえば、『ガッチャマン』とか『ヤッターマン』のアニメ制作会社ですよ。
そこで池端さんは1971年、『昆虫物語 みなしごハッチ』でデビュー。
『ハッチ』には多数の作家さんが参加されており、今回残念ながら池端さんが第何話を担当されたのかはわかりませんでした。
テレビドラマ時代
それから池端さんの主戦場はテレビドラマに移ります。
民法やNHKなど問わず、多くのドラマをてがけられています。
その傾向はどちらかといえば地に足を付けた重厚なドラマ。
そしてその時代に生きる登場人物を人間らしく、感情移入できるような作品を多く書かれています。
今村昌平監督の映画『復讐するは我にあり』(1979年)では脚本助手を務めています。
この『復讐するは我にあり』をはじめ、『楢山節考』(1983年の映画、今村昌平監督)で縁のある緒方拳さんの出演作も多数執筆されています。
『太平記』も緒方拳さんが主人公足利尊氏の父親役で出演されていますね。
また『イエスの方舟』『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機』などではビートたけしさんの主演作も手掛けています。
1990年の『忠臣蔵』(TBSのドラマ)では、緒方拳・ビートたけし両主役という形で共演を実現。
この『忠臣蔵』は第28回ギャラクシー最優秀賞を受賞した名作です。
映画と池端俊作
1979年に『復讐するは我にあり』の脚本助手を務めたことは先ほど述べましたが、同じく今村監督の『楢山節考』では、助監督も務められています。
1988年には『優駿 ORACION』(杉田成道監督)の脚本を手がけます。
この『優駿 ORACION』はもともと宮本輝さんの小説『優駿』(吉川英治文学賞、JRA賞馬事文化賞受賞)が原作なのですが、映画も240万員を動員するという大ヒットでした。
そして1999年、『あつもの』で池端さんは初監督を務められます。
まとめ
池端俊作さんは脚本家として多数の作品を手がけたのみならず、多くの賞も受賞されてきました。
またその仕事は脚本のみにとどまらず、映画監督を務めるほど。
現在は重鎮として、日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム代表理事、向田邦子賞選考委員の任にも就かれており、日本映画学校において多数の後進の育成に努めていらっしゃいます。
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